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テーマ:最近観た映画。(39927)
カテゴリ:映画
得意先に、試写会の券を頂いたので、見てきた。日本映画で特撮ものというと、なあんかいやな予感…昔見た、『北京原人』を思い出す。
のっけから、『北京原人』かよ~と思いきや… ある意味この夏、亡国のイージスの対極にある反戦映画かも知れません。 見初めからスネサスリという鼠に似た妖怪はチャチだし、脚本は『でんじゃらすじいさん』に通じるナンセンス。荒俣サン、水木さんオイオイと思ってしまった。先日アイランドを見ただけに日本映画のレベルの低さを感じていた。大金かけてこんな映画作るなと。 なんでトヨエツや竹中直人や清忌郎が何で出たんだ?脚本読まんのか?と。がしかし奥が深い。水木さん荒俣サンにしてやられた感。水木さんの、過酷な戦争体験、平和祈願、根底にそういうものが感じられた。 深読みするとこのプロデュサーはすごい人かも。一流キャストそろえ会社スポンサーに「キャスト、すごいですよ~!主役は、今旬の神木隆之介君ですよ悪者はトヨエツですよ。豪華でしょ。」とかなんとか言って金出させ、ナンセンス反戦映画。会社のお金使って、ドンちゃん騒ぎしちゃいました。してやったり感。 イージスがシリアスなほど馬鹿馬鹿しさで攻める。そうするとシリアスさがより滑稽になる。製作者、出演者達の戦争賛美クソ食らえ感を随所にかんじる。でなきゃシガラミとかでトヨエツがこの役引き受けないだろー。(トヨエツは、この役真剣にバカやってるところ。役者魂さえ感じる)この映画には馬鹿馬鹿しくてくだらない中にもメッセージがある。 石原知事おちょくってる台詞もあるし。清忌郎の『まめ~…』の歌(タイトル解らず)は、最高に良かった。まあもう少し、脚本を練ってくれたらよかったんだけどねえ~。妖怪のデザインに力入れすぎて内容まで気がまわらなかったのかも…。(宮部みゆき、京極夏彦さんなんかも凄い人たちが参加しているのに) お金払うとしたら300円かな~… しかしよく考えたら、これは、子供向けの映画なんだ。子供たちが戦争を美しいものととらえないように。 最近の子供たちが、お笑いとか、ナンセンス漫画、ナンセンスドラマ(電車男も純愛というよりナンセンスでしょう~)にはしるのは、無意識のうちにこんな危なくなってきた世の中を回避するための生きる手段なのかもしれない。な~んだ。最近若者たちが文部省のせいでバカになったと思っていたけどそういうわけじゃなかったんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.29 12:13:58
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