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テーマ:今日聴いた音楽(75285)
カテゴリ:音楽
何ヶ月前から(確か発売当日にチケット買った)ツィメルマン。
とっても楽しみにしていた。 発売時は、曲目が決まっておらずでも、きっとショパンは弾くだろうと思っていたが。 その後私のプログラムでは、ショパンを弾かないことが判明。 でも、世界でも屈指のピアニスト。15000円分は楽しませてくれるだろうと思っていた。 曲目、 モーツアルトピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330 ベートーベンピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13悲愴 休憩 ラヴェル高雅で感傷的なワルツ ガーシュウィン3つのプレリュード グラジナ・バツェヴィッチピアノ・ソナタ2番 モーツアルトとベートーベンのこの曲は自分でも練習しているので曲にのめりこめずテクニックを追っかけてしまったかもしれないが、ふつ~。(モーツアルトは、心地よい調べだし、ベートーベンもまあまあだけど、曲は違うが先日トッパンホールで聞いたバイオリンソナタ、ピアノ伴奏藤原由紀乃さん、のほうが良かったなあ。曲に風景やメッセージがあった。まあ音楽を比べるべきではないが…) どうも、体調が良くなかったらしい。 曲を聴きいていると、前のほうで鼻をすするおとがずっとしていて、気になって気になって… 誰だよ~と思っていたら、どうも本人らしい。 休憩時、キューピープレゼンツの、サンドイッチと冷静スープのサービス(結構おいしい)がありちょっと幸せな気になったが、休憩中のほかのお客さんを見ても、感動、興奮の様子が見られなかった。音楽談義している人いなかった。皆食べ物に夢中。 後半は、技巧を尽くした曲の数々。 リサイタルで唯一良いと思ったのが、ガーシュイウィン。ガーシュウィンってクラッシックでないよね…弾き方も音色も曲によって変えるテクニックはさすが。 しかし、グラジナ・バツェヴィッチは、選曲のせいか、テクニックの凄さは圧巻でしたが、この曲のよさがよくわからなかった。同じポーランドの作曲家と言うことで選曲したのかもしれないけど、思いっきり前衛的。暗く荒れている時代だったのかちょっとプロコフィエフっぽい。朝日ホールに来る観客向けではない気がする。 いやあそして、何よりがっかりなのがアンコールなし。 本人の体調なのか、観客の態度が悪いのか良くわからないんだけれど…悲愴の3楽章終わりのほうで凄いくしゃみする人やら、曲の最中傘を落とす人がいるやら… 5月のはじめから日本に来て多忙のため疲れのピークに達していたのかもしれないけど。 自分のオリジナルピアノを持ち込み音楽にこだわっても弾く本人が体調不良では… 本人が一番残念だろうに。 ご本人はとても紳士で素敵な方だっただけに本当に残念。 最高の音楽を弾くために最高の楽器最高の腕をもってしても、体調管理、スケジュール管理がそれ以上に難しいことを知った。そりゃあ、ツィメルマンが来るとすれば、日本全国からお声がかかるだろうし、ジェントルマンの彼はそれに応えるだろう。でも裏目に出てしまうこともあるんだな。 次、来日の時は、プライスダウンしてほしいなあ。 そもそも、音にこだわったピアノでも、その音が分かる人がどれだけいるんだろうか…弾きやすい自分のピアノを持ち歩く人は他にもいるだろうが、音にこだわるのが自己満足にならないか? 音楽って五感で感動するものだからな~。 といっても、彼への期待が大きすぎたのかもしれない。 決して悪い演奏ではなかったのだろうが、私の体はあまり喜んでなかった。 彼の本来のピアノをもう一度聴きたい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.10 12:51:55
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