沖縄日和、改め四十路目前のゆるい日常

スケート好き(見るのが）の友人と荒川静香さんの影響で、初オペラ鑑賞してきまし
た。
オペラというと、「退屈」「敷居が高い」などの先入観があったのですが、結論から
言うと、とっても楽しかったです。
私たちのような動機でオペラを見た人も多かったようにも感じました。
場所は、上野の東京文化会館　演者はウクライナのキエフ国立歌劇場の皆さん。
席は、3回の一番後ろで、表情まで見ることは出来ませんでした。
字幕があるので言葉がわからなくても内容はわかります。
劇は3幕構成で、1幕40分前後なのであっという間に終わってしまいます。
（休憩も20～30分。本当のオペラ劇場なら、休憩の間に飲み物片手にご歓談なんてこ
ともあるのでしょうが、日本ではそこまで優雅ではない、トイレ休憩）
話の内容は、氷の心を持った絶世の美女、姫トゥーランドットが、異国の求婚者に3
つのなぞ解きをさせ、解けたものと結婚すると言うのだけれど、誰もそのなぞが解け
ず何人もの若者が死んでいっている。ある日、また異国の若者が求婚し謎解きにチャ
レンジするのだけれど、なんと解いてしまう。（一つずつなぞを解いていくたびに、
トゥーランドットが着物を脱いでいくのだけれど、金、赤、青と…なんだか野球拳み
たいだ。とちょっと笑えた）
しかし、トゥーランドットは、そのような屈辱に耐えることが出来ない。私は誰のも
のにもならぬと。そこで異国の若者は、1つだけの謎解きを…もし夜が明けるまでに
私の名前がわかったのなら、私の命を差し上げようという。(ここで、誰も寝てはな
らぬ、熱唱）
あらゆる手を使って、トゥーランドットは、名前を調べ、彼の父や、彼をひそかに慕
う奴隷リューを拷問し名を知ろうとする。リューは、拷問されながら、そして、
トゥーランドットもきっと彼のことを愛すに違いないといって彼のためにと自ら命を
絶つ。
夜明け前に、トゥーランドットも若者に気持ちが傾いて、彼もトゥーランドットに身
も心もささげたいと思い、自らを、異国の国の王子カラフと名乗る。
夜明けが来て、彼の名前を言う時がくる。
トゥーランドットは、言う。
「私は彼の名前を知っている」
「彼の名前は、愛」
ここで拍手喝采！！！
めでたしめでたし。
てな感じの内容でした。
話の内容としては、陳腐な感じだし、オペラってミュージカルと違って表現が歌なの
で、皆さん直立不動でそれほど動きがない。ちょっと、学芸会やら旅芸みたいなテイ
ストもかんじもしたりして。
でも、音楽と歌と、華やかな衣装や舞台セットのコラボがなんとも、動作の表現とは
違った、心の描線を表現し、なんとも言いがたいのです。
正直、最後のシーンは感動で涙が出てきてしまいました。内容に感動したと言うよ
り、五感が喜んでいたって感じです。
実際、ブラボーの声が飛んでましたし、皆さん満足のようでした。
友人も私も大満足で、初心者にはとても良い演目で、またオペラ見たいねえと、話し
ながら帰途に着いたのでした。