沖縄日和、改め四十路目前のゆるい日常

東フィルの定期公演に行ってきました。
コンダクターは、もちろんプレ様です。
演目は、
チャイコフスキーバレエ音楽「眠りの森の美女」より～
ベートーベンのピアノ協奏曲5番「皇帝」
カバレフスキー歌劇「コラ・ブルニョン」序曲
ショスタコービッチバレエ組曲「ボルト」より～
シチェドリン管楽器のための協奏曲「お茶目なチャストゥシカ」
結構マニアックなプログラム？
ロシア人だからそういう選曲になるのでしょうが...
シチェドリンの曲はほとんどジャズのような変奏でこれ指揮するのも弾くの大変
て言うような曲で、オケとプレ様はかなり満足だったみたいだけど、理解するのが
ちょっと難しい音楽かも。（シチェドリンは健在の現代音楽家のようです）
チャイコやショスタコも良かったですが、(ボルトは、普通の演奏じゅんじょとは全
く違うプログラムでしたが、盛り上がって終わる感じがしっくりしていました）
ピアノ協奏曲のソリストアレクサンドル・メルニコフは、私好みのピアニストでし
た。
この曲自体とっても好きだけど、改めて聴いてまた好きになりました。
メルニコフのピアノ、ベートーベンの曲作りの緻密さと、モーツァルトの子供っぽい
奔放さを併せ持ち表現できるピアニストのような気がします。
独特な雰囲気の持ち主で、ピアノを弾きながら音楽の世界に入り込んでいると思え
ば、自分のパートでないところでは、じ～っと穴が開くほど指揮者を凝視。
観客の拍手に応えるときも、はにかんでいるのか、30歳すぎているのに、アピールし
ない。
もしかしたら、音楽以外のことは全く興味がないし、ちょっと浮世離れした感じ（例
えて言うなら、山下清みたいな...）
ソロピアノもきっと良いと思いますが、彼のコンチェルトはとっても良いです。
残念ながら席が悪かったのですが（プレ様見たさに前から2番目の真ん中だから、
音が飛び越えてしまって...）また聴いてみたいピアニストです。

プレ様の指揮について...
選曲がオケ泣かせというか、逆にオケ冥利なのか...チェロとか、打楽器とか、管楽
器とかのソロパートのある曲が多く、緊張感ある演奏でした。
タクトを振る姿もエネルギッシュだったり楽しそうに首でリズムとったり、自分が歌
を歌っているように振ってました。(またピアノ弾いてほしい～）
管楽器はやや完璧ではなかったけど、終わった後はソロパートをちゃんと観客に紹介
し拍手で讃えるところが彼らしい。
やっぱり、オケはチームワークだけど一人ひとりのレベルアップですものね。
木金もプレ様とメルニコフのコンビで、聴いてきます。（プロコのピアノ協奏曲）