沖縄日和、改め四十路目前のゆるい日常

読書の秋...と言っても本を読むのは苦手。
私の中では、沖縄ブーム、韓流ブームのあとは、ロシアブームではあるのだけれ
ど...
ロシアって近くて遠い国。
カラマゾフの兄弟の新訳買ったけどやっぱり挫折しそう。
王様のブランチで福岡伸一さんの『生物と無生物のあいだ』の紹介をしていたので読
むことにした。
じつは、福岡さん気になる人だった。
NHKの『課外授業ようこそ先輩』という番組で初めて知った人だったのだけれど、そ
の口調や授業内容がとても興味深く面白い！
この番組結構面白いのだけど、福岡さんの授業はわかりやすく、「この人凄い！」と
目をつけていたのだ。
例えば、ホワイトボードにねずみの絵が書いてあって、その中には黄色い丸いマグ
ネットが沢山貼ってある。生徒たちに、同じように黄色いマグネットを3つぐらい持
たせて、絵の中のマグネットと交換させる。
三つとって三つ入れる。見た目は全く変わらない。電気を消すと、ほとんどが夜光塗
料が塗ってる黄色のマグネットに！（当初貼っていたのは塗料は塗ってなくて子供た
ちの握っていたのには塗ってあった）
分子レベルでは動物は常に変化していると言うことを目で見せる。
そのほか自分の食べた物と排出した物の重さを量り、その差は何かと考えさせる。
（呼吸からでる炭素が答えだったかと...）
このあいだも、爆笑問題の番組にでていた。（見そびれたけど）
本の話に...
たいした話ではないのだけれど、彼の文章は魅力的でして...
アメリカの大学で研究員をしていて、初めはニューヨークに拠点を置いていたがその
後ボストンに移ったのだけれど、ニューヨークとボストンの違いを振動と言ってい
た。
どちらも素晴らしい都会だが、ニューヨークで私を鼓舞してくれた何者かが欠けてい
た。と、それが振動だそうだ。
その振動のことを、通奏低音とも表現していて、
（本のP204あたりを読むとNYの体にしみこむ振動について詳しく書いてあります。）
この人音楽通だなあと思っていたら、研究室にバッハの楽譜とかが置いてあるらし
い。（爆笑の番組の制作者談としてコメントが書いてあった）
なんだか、自分の目をつけた人がクラッシク好きだったり、共通点があるとちょっと
うれしい。（福岡さんは二枚目と言うより個性的な顔？）
オーケストラのコンサートを聴きに行ったとき、オケのハーモニーやダイナミックな
音より、チェロやバイヲリンなどの弦楽器の音にならないような小さな振動にとても
心動かされ、また驚いたことを思い出した。
CDでは表現できない、胸に響く振動。こういう快感を味わいたくてコンサートホール
に向かうんだな。（最近そういう演奏にあまりであっていないけど...）
ＮＹに行くと、また違った振動が味わえるのだろうか。