沖縄日和、改め四十路目前のゆるい日常

新宿で友人と待ち合わせの暇つぶしに輸入ピアノ店に入ってみました。　
以前HPを見たことがあったのですが...
思ったより狭い店舗。
でもスタインウェイやベッヒシュタインなど中古とは思えない美しいピアノが並んで
いました。
アップライトは200万円台からあり、コンパクト。
グランドも奥行１５５や１８０ぐらいの小さな物が展示。
O180は480万円でした。（１９２０年製）
私が気に入ったのはアンティークタイプでS155という奥行１５５ｃｍの小さなグラン
ド。鍵盤が象牙でペダル部分がリラの竪琴のモチーフで、艶なしの木目。
値段はナント550万円也～。
はなから買えないんだけれど、スタインウェイといえば中古でも800万円と思ってい
たので、買えなくない！と思い、ローン返済など聞いてしまった。
頭金250万だと10年払いで月3万円台。
重さが250kほどなので、大人4人と考えたら、木造でも床の補強必要ないという...
家の者と相談してみます！
と親にしたものの、一蹴されてしまった。
「いったい誰がそんなの弾くの…」
「大体、ピアノが残っても、この家がなくなるかもしれないだろ」
そうだった、一応この家は私のものでないし、自営業の父の担保物件でもあった...
そうそう、10年なんて何が起こるかわからない。
お店の人曰く、スタインウェイは、中古でも値段が下がらない。資産価値がある。逆
に昔のもののほうが木が硬く酸性雨などの影響も受けていないので良い物が多いと
か...
ヤマハは、30年持たないけど、スタインウェイは孫の代まで持ちますよ。
私に子供はいないから孫もいないし...
ヤマハは消耗品か～。うちのピアノも40年。確かに鍵盤の反応や弾き心地は、グラン
ドより落ちるし、なんだか最近音も気に入らない。
たしかに、お店で見せてもらった550万のピアノの音は、柔らかく癒される。
でも国産で200万あればおつりが来る。300万円の差の音色を聞き分ける力や、そのピ
アノ弾きこなしピアノを持て余さないという力は全くない。
やっぱり職業にしてないとこのピアノを持つ資格はないかも・・・
最近ロードショウ公開される「僕のピアノコンツェルト」はＹＡＭＡＨＡが協賛して
いて、随所にＹＡＭＡＨＡピアノとそのロゴが出てくる。
スタインゥエイは音もブランドのて歴史も素晴らしいが、日本人の私は、ピアノをこ
れだけ広め、音楽を身近にした日本国産のピアノを応援したい。
丁度、朝日新聞夕刊で、ピアノにまつわる逸話が連載されている。
ピアノメーカーの先人たちはピアノに熱い思いを寄せ、海外には未だ追いつかないこ
とも多いが、ピアノ音楽を広めた功績は、世界のブランドに負けないと思うのだ。