沖縄日和、改め四十路目前のゆるい日常

私の好きな作曲家といえば、何と言ってもベートーベン。
ピアノ弾くとなると、ショパンは欠かせないが、チャイコはどうも・・・
ピアノ曲と言ってもピアノ協奏曲が有名なくらいで、確かに子供のための小曲は沢山
あり素敵な作曲家ではありますが。
ピアノムシの発表会でチャイコを選んだのも、季節物で行こうという軽い気持ちか
ら...いまだ譜読みもママならない状態です。
特に６月の舟歌は弾きにくい。難しいと言うより、和音が押さえ難い。
曲の雰囲気が、ゴンドラ？のような小さな小船を長い櫂でゆっくり漕いでいく情景や
流れる風景、水面の揺らめき。そんな情景が浮かんでくるし、ちょっとセンチメンタ
ルで、憂いのある乙女心...失恋して異国を一人旅しているような...
曲は入り込みやすいんだけど、とにかく弾き辛い。
たまたま、音楽雑誌の記事で中村紘子さんのインタビュー記事を読むと面白いことが
書いてあった。
モーツアルトからリストの時代をピアノにとっての「幸福な時代」と称し、この時代
にほとんどのピアノの名曲が生まれた。でこの時期の作曲家の多くがピアノの名手で
もあった。なので作曲家は、弾くことの快感も織り込むことが出来たのだと...

チャイコのピアノ協奏曲第１番が、当時ニコライ・ルービンシュタインからこき下ろ
されたのも、チャイコはピアノをそれほど得意としていたわけではないので「弾くこ
との快感」を味わわせることが出来なかったのではと書いてありました。
紘子さん曰く、「四季」も実はとても弾きづらく、ショパンやリスト、ラフマニノフ
だったらこうは書かなかっただろうと言うところがいくつもある。とのことでした。

なるほど、確かにと、妙に納得してしまった。
ただ、ピアノを弾く快感は別として、チャイコの曲はバレ音楽など物語があったり、
四季のように詩から曲をイメージしたり、メロディーはとても美しい物が多いと思い
ました。
チャイコのことを少しわかろうと、たまたま持っていたチャイコフスキーメドレーを
弾き始めました。簡単にアレンジしてあるので弾きにくいことはないのですが、やっ
ぱりね和音、変に凝ってる。
でも、メドレーっておいしいとこ取りできるから楽しいです。
ほとんど一夜漬けで練習して、練習会で弾いたらやっぱり弾けませんでした。
でも、白鳥の湖とか、くるみ割り人形とか、１２月に向けてピッタリな感じがしてき
たので、機会があったらまた弾いてみようと思ってます。