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今日は、移調、転調について書こうかと思っていましたが、チェンバロ教室でまたも
や目からうろこのことを教わったのでそれについて書きます。 (前半は目からうろこのための知識として流して読んでください。前置きが長くて申 し訳ないのですが、後半の先生とのやり取りが目からうろこ。) 音程で、長3度と短3度とか、音と音の幅を表現しますが、 長短○度だけでなく完全○度というのがあります。 音程は1度から8度(オクターブ)までありますが 長短で表現するのは、2,3,6,7 完全で表現するのは1,4,5,8 例えば(右に書いた音のほうが常に高い音とした幅・・・五線譜で表せないのでわかり 辛いのですが) ド-ド(同音)⇒完全1度 ド-レ 全音=長2度 ミ-ファ半音=短2度 ド-ミ 全音+全音=長3度 ラ-ド 全音+半音=短3度 ド-ファ2全音+半音=完全4度 ファ-シ3全音=増4度 シ-ファ完全4度+半音=減5度 ド-ソ 完全4度+全音=完全5度 シ-ソ 完全5度+半音=短6度 ド-ラ 完全5度+全音=長6度 レ-ド 完全8度-全音=短7度 ド-シ 完全8度-半音=長7度 ド-ド (オクターヴ)⇒完全8度 補足として 完全系の場合 重減-減-完全-増-重増 長短系の場合 重減-減-短-長-増-重増 例えば、 ドの短3度上がった音は(長3度がミですからそれより半音下がった)ミ♭ 減3度とかはあまり(5級レベルでは)使わないのですが、ミ♭♭でして、(レではな いのです。異名同音?) 調によって音は同じでも名前が違うので紛らわしいのですが…そこまで覚えることも ないかと思います。 で、私はかねがね完全1,8度については納得していたのですが、4,5度の完全に ついてはなぜ完全なのか良くわからなかったのです。 今日のレッスンでのこと。 いつものように、今日のチェンバロ占い。 片手でデタッシュに気を遣い(一つ一つの音を際立てるために音と音の間を少しだけ 切って弾く)音階を弾いて今日の指の調子を見るといった事をレッスンを始める前に するのです。 左手で音階を弾いた時のこと。 先生が「なかなか深い音が出ていて良いんじゃない。もう一度ドの音弾いてみて」 『ド~~~』 「ソの音聞こえない?」と先生。 「私はわからないけど・・・」と私。 「私には聞こえるわ、あなたもそのうち鍛えると聴こえてくるわ」と 倍音についての話をしてくれた。 特にチェンバロはピアノより倍音が鳴りやすいらしい。 ソはドの音の倍音ということで、ドを弾くと(そのドより高い)ソの音も鳴る。 低い音のほうがより倍音が聞こえやすいのだそうです。 なので、ドとソの関係は完全な和音と解釈できるわけです。(一つの考え方としてで はありますが) 先生曰く、ドとミの和音。今でさえ協和音とされているけれど、昔々は不協和音の部 類だったそうです。 「ドとソを押さえて、完全な感じするでしょ?ここにミがはいるとなんだか俗っぽい 音にならない?」と先生。 「なるほど~コードの場合も完全5度の真ん中の3度の音が半音上がったり下がったり することでマイナーになったり、メジャーになったりする。なんだか人間の感情のよ うですね」と私。 ちなみにハ長調のドとソが完全5度、その裏のソとド(オクターブ上がったド)が完 全4度というわけです。 そのほか、ミとファの関係、ミ♯、ファ♭、に付いてなど、いろいろな話で盛り上 がってしまい、(鍵盤楽器と他の楽器との音合わせについてなど…)実際のレッスン は正味10分ほどになってしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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