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カテゴリ:音楽
今日は、夕方から歌舞伎を見に行きます~! なので仕事休みました。 出かけるまで時間があるので移調と転調について話をします。 (何度も書きますがヤマハ5級勉強中レベルで…) まず移調とは、 ある曲の各音の相対的な音程関係を変えずに違う調に移して再現すること。 ヤマハのグレードテストには移調奏の実技試験があります。 オリジナルの曲(8小節)に対し、長2度低くとか、完全4度低くといった指示があり、予見なくオリジナル曲を弾き即座に指示通りの長で弾きなおす。といったようなものです。 まあじっくり考えればそれほど難しいことではないのですが…時間の余裕がないというところが大変です。 移調奏するときオリジナルは何調か、移調で何調になるか(♯や♭はいくつ、どこでつくか)そんなことを考えながらまずオリジナル曲を弾きます。 まあこれは慣れてしまうしかないでしょうね。 何調に移調するかわからなくても音感の良い人は簡単に弾けてしまうようです。 この移調奏、ピアノを弾く上でも結構役立ちます。 例えば、私の今弾いている月光3楽章。提示部があるとします。再現部は提示部の移調奏がとても多いので、移調奏の能力を上げることで、譜読みがかなり楽になります。たまに、作曲家は移調奏でニュアンスを変えたりするので譜読みの勘違いも出たりするのですが… 転調について、転調と移調、言葉は似ていますが全く違います。 ピアノ曲を弾いているといつの間にか曲の雰囲気が変わってしまうことありませんか? 一つの曲である調が違う調に変わっていくことを転調といいます。 バッハなど弾いているとなんだかモヤモヤしている音階を弾いていたら調が変わってしまったということ、よくあります。 ショパンでもなんだか明るい長調だったのに、急にどんよりした短調になったり… (同じフレーズが長調から短調に移ることは移調とはいいません。相対関係くずれますから) さてさて、曲の中でも転調しやすい調というのがあります。 上の図を見てください。近親調(点線で囲まれているのは広義の近親調)。 (近親調以外を遠隔調といいます。) この関係の中で転調することが非常に多い。転調しやすいんです。 ハ長調を例にしますと 同主調…主音が同じ ドからはじまるハ短調 平行調…調合が同じ ドに対して短3度低いラから始まるイ短調 属調…5度上の調 ドに対して完全5度高いソから始まるト長調 下属調…5度下の調 ドに対して完全5度低いファから始まるヘ長調 点線で囲ってある属調・下属調の同主調や属調・下属調の平行調については主調から2段階経て行くようで少々ややこしいのですが、実際の曲の場合主調から(点線でつないでいる)これらの調に転調することが非常に多いように思います。 とりあえず覚えておくのが平行調。 五線譜を見て♯や♭を見れば何長調である可能性はすぐわかります、それより短3度低いのがその長調に対する平行調である、短調です。 属調、下属調については、シャープ系(フラット系)の場合属調なら♯(♭)が一つ増える。下属調はその逆とでも思っていればよいかと思います。 同主調は、主音は同じでありながらまったく違う音階。 私の場合、同主調の音階をイメージするのってちょっと大変なんですよ。 コツがわかったらまた書き込みます。 ピアノを弾く時にまずこの曲は何調か。曲の雰囲気が変わったとき、何に転調したのか、調べてみるのも面白いかと思います。 大体の場合弾くことに精一杯でなかなかそこまで分析しないですが… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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