タイトルとは直接関係ないけれど、今日ＢＴＳ車内ですぐ近くの座席に座っていた
タイ人男性が、携帯電話で時々「アキハバラー」と言いながら話していた。
なんだろう、日本関係の仕事をしている人かしらんと、ぼんやり思っていると、
突然「○×△・・ゴシュジュンサマ・・・」という日本語が耳に入ってきた
しかも、電話の相手がその言葉を聞き取れなかったらしく、その男性は何度も
「ゴ・シュ・ジ・ン・サ・マ」と繰り返している。
・・・いったい、なんの話をしていたのか、気になるところです。
（ちょうど降りる駅に着いちゃったので、続きを聞けず）
さて本題。
やっと引っ越し準備に本腰入れ始めた今日このごろ。今日は私の衣類を整理していたら、
こんな服までタイに持ってきてたっけ、というような、普段は着てない服が出てくるわ、出てくるわ。
ちょっと色あせてたり、デザインが若すぎたりと、外には着ていけないけど、
まだ十分着られるし、ウチや近所で着る分にはいいか、と思ってタイに持ってきてみたものの、
結局着ないままにタンスの奥に入っていたものが多い。
これ、もう着ないだろうなあ・・・人にあげるにはちょっとボロいし。
引っ越しを機に思い切って捨てるか・・と悩みつつ、仕分けしていたら気がついた。
７、８年ぐらい前、バンコクで何ヶ月か滞在していた時に着ていた服が、結構あるじゃないか。
なぜ、それが分かるかというと、それらの服の裏についているタグには当時泊まっていた
サービスアパートのルームナンバーが黒マジックで書き込まれているから。
そこのアパート、袋に入れてドアにかけておくと、タダで洗濯をやってくれてありがたいのだけれど、
あの黒マジックのルームナンバーにはまいったなあ。
部屋を変わると、前の数字をぐちゃぐちゃっと消されて、新しいのが書き込まれてるし。
ちなみにそのアパートは今も健在。
もともとはベトナム戦争当時、タイにも駐留していた米軍将校の宿舎として建設された、
という年季モノ。
家族も住んでいたというだけあって、部屋は結構広々しているのだけれど、家具は古いし、
当然インターネットなんてできない。
私が滞在していた当時はまだ動いていたけど、今ではエレベーターは動かないわ、
廊下の電気はつかないわ、最近そこに泊まった昔の職場の後輩は「ホーンテッドマンション」
なんて呼んでいたっけ。
（その職場からの出張者は今でもそこに泊まっている。それ以外の住人はほとんどいない？！）
それでも「歩くバンコク」という街歩きガイドブックにはちゃんと「サービスアパート・コンドミニアム」
の色で表示してあったのでオドロキだ。
そのアパートがある周辺も、私が滞在していた頃とほとんど変わらない。
変わったのは、建設中だったＢＴＳが完成したことと、ショッピングセンターが一つ出来たこと、
そしてローカルのデパートが一つつぶれたこと。
これだけ街の変化が激しいバンコクの中心部（いちお、ＢＴＳ沿線なので）にしては、
この変化のなさは貴重かもしれない。
それに比べると、私の状況は変化ありまくりだ。
結婚もしたし、子供もできた。それから・・・・年もとった。
あのころは、半人前だけれど、怖いモノ知らずの好奇心やパワーにあふれていたし、
フットワークも軽かった。
若さゆえにバカなこともいっぱいしたけど、今にしておもえば懐かしい。
黒マジックのルームナンバー入りの服たちを捨ててしまうのがためらわれるのは、
あの頃の自分を思い出すモノを手放すのがイヤだからかもしれない。
喪失感。といったら大げさかもしれないけれど・・・・
まあ、こんな感じでいろいろと感慨にふけりながら荷物の整理をしています。
どうりで、すすまないハズだよね・・はははー
