|
カテゴリ:未分類
先日、仕事の関係で、ある機関紙の取材に立ち会った。60歳くらいのおばちゃんの歩んできた人生観を聞いた。ブクブク太った身体を揺り動かしている姿をイメージしていたが、本人は細身で理知的で、年齢的には若くみえる。
若い時から出版社の編集をしてきたというだけあって、いろんな本を数多く読んでおり、教養もあり、持論もあり、社会常識も持っているようだ。結婚して子育ての頃は、PTAの役員をし、子供たちのために通学路に信号機の設置を推し進めたりもした。現在は民生をしており、介護施設で高齢者へのボランティア活動をしている。 若い人はボランティアと言う言葉にひかれて、気軽にやってみるかという人がいるが、現実はそんな生やさしいものではない。体力は必要だし、気配りも必要。入浴には年老いた身体に触れなければならない。食事は食べたすぐ後戻す老人もいる。トイレの後始末もしなければならない。 とにかくきれいごとではすまされない。汚い事の連続だ。 「やーだ、こんな事できない」などという若いひとには、 「ハイご苦労さん、もう帰っていいわよ」と、引き取ってもらうようにしているそうだ。 高齢化社会を反映して、世間では長生きの人生を美化しているところが見られるが、自分としては現実の姿を見ているだけに、きれいごとでかたずけて欲しくない、と不満を漏らしていた。 こんなことも言っていた。自分の人生の目標は、30代までにたて、それを自分のポリシーとして日々の生活に織り込んでいく事で、迷いがなくなる、と。 自分の過去の行動には迷いなどなかったそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 13, 2007 02:35:07 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|