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カテゴリ:思いやり
先日の休みのことでした。
街まで散髪に行こうとバイクを飛ばしたときのことです。 平日ですから通勤客のバイクが駐輪場を覆っていたのです。 猫の這い出る隙間もないくらいビッシリ埋まっていました。 バスロータリーの待合所の2階を利用して設置された駐輪場。 あいてるところはないかと、両サイドを探しながら ゆっくりと進めていくと、前方に車座になって話し込んでいる 4~5人の若い男のグループが目に入ってきました。 思わず集団暴行を受けたおじさんの話が頭をかすめ、 暗い気分になってしまいました。 一瞬戻ろうか、このまま進もうかと迷いました。 高校の制服に身を包んだ彼らは、バイクが近ずくと 「すみません」と立ち上がり、道を譲ってくれたのです。 「おや、おや、おや!」 礼儀正しいではないか。 道を塞いでいた負い目があるとはいえ、 素直におじさんのバイクを通してくれるなんて いい若者達だ、とおじさんは見上げてしまいました。 確かに学校帰りの制服で、地べたに座り込んでの行為は 叱り飛ばされても仕方がないかもしれない。 退校後に何もすることはないのか。部活はしてないのか。 塾には通ってないのか。受験勉強はないのか。 まっ、若い彼らにはいろいろな考えもあるんだろう。 友達と大切に付き合いたい、対話を通じて心を豊かにしたい、 などと、彼らをかばってやりたいところもあるしね。 でも若者が集団でいると、なぜかおじさんは恐怖を感じるんだよね。 恐怖の中で一縷の光を見出したような気がしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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