きらくにすてきに

今年の読書感想文は何にしようかと子供と思案してるなかでであった一冊。

アンパンマンの作者、やなせたかしさんの奇跡を書いた本。
「勇気の花がひらくとき」



子供用のノンフィクション作品なのですが、「はじめに」の所から、しっかりした内容で大人も読みごたえある本です。

「生きていることは、それだけで、少しだけさびしいことなのかもしれない」と

そう思っていた少年が、両親との別れや戦争なども体験して、

正義について考える。

戦争は、正義のために戦っているというけど、その正義は誰のため？
この本は、物語のなかでそう問いかけてきます。
やなせさん自身が考えた正義の答も書かれています。

そして、
アンパンマンは、いわゆる戦うヒーローではないこと。



自分の顔を半分分けて、ボロボロになっちゃう心優しいヒーロー。はずかしがりやで劣等生だった、やなせさん本人が、なりたかったヒーローの姿なのかなと思います。

子供といっしょに読んで、話し合える本だと思います。ぜひ、手にしてみてください。

勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語 （フレーベル館ジュニア・...