円安からの食料品の高騰
今は選挙期間中だが、日本の国力低下を示す数値が続々出てきている。円はとうとう120円台だ。しかし、まだこれは続く見込みでとりあえず125円近辺までいくだろうという見通しは多い。しかも、これは米ドルに限った話ではなく、ほかの大半の通貨でも円安が続いているのがなんだか不気味でもある。ともかく、米ドル120円は約7年4カ月ぶりの円安水準で、二年間で約50%円安になった算用になる。急ピッチで進む円安が食料品の価格を上げ、牛肉やサケなどが高騰し、年明け以降も即席ラーメンやアイスクリームなどが値上げされる見込みである。ちなみにここ2年で値上がりした主な食品は、一にカボチャ、二にレモン、三に輸入牛肉、以下、鮭、豚肉と続くらしい。ガソリンが値下がりしているので、それが目立つのだが、金価格などもあっという間に5000円を突破した。これは金が上がったというよりも、円がそれだけ力をなくしていっていると僕は見ている。ともかく。食料品の値上がりは年明けから多方面に渡りそうで、これが庶民にとっては危惧される点でもある。そして、ここにきて追い打ちをかけるように日本国債が一段階格下げになった、世界は日本の財政赤字を懸念し債務の持続可能性が低下してきているとみているのだ。 日本の前途は多難である、これは僕の周りの人もほぼ同様の見方でもあるが、大火の前に我々はせめて防火用水チェックくらいはする必要性もありそうだ。