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前に読んだ「父親のすすめ」(文春新書・日垣隆著)という本に書いてあったこのくだりは、結構印象に残っていて、私も将来自分の子供に実践したいと思っている。この本は、父親として、自分の子供にどう教育すべきかを書いた本であり、大変参考になったものである。
大学生になって1人住まいをするようになると、新聞を取らなくなる。大学時代に新聞を読まないと、社会人になってからも読まない可能性が高い。それによって、活字離れが深刻化し、読解力や文章力、会話力などが伸びていかない。新聞だけでなく、本についても同様であるという。 著者は、自分の娘が高校生から大学生にかけて小遣いや生活費の仕送りをする際に、新聞代と書籍代、それに旅費と映画代は、別会計で与えていたという。特に、本代については、無制限に与えていたらしい。 「別会計で与える」ということは、与える者がその消費を目的毎にコントロールすることができ、父親が、その教育方針をそこに反映させるわけである。非常にうまい仕組みであり、上手な教育方法のひとつであると思う。 例えば、小遣いを5万円渡した場合、それを自分で優先順位をつけて消費していく。今の若い世代だと、携帯電話代やファッションにたくさんお金を使い、おのずと新聞代や書籍代の優先順位が下がってしまうというのだ。つまりこれは、消費の「優先順位の問題」であるという。 そして娘には、領収書を添付して、毎月親へ新聞代や書籍代を請求させ、大人社会への予備訓練のひとつにもなると言われる。自分で稼いだものではないお金の動きには、領収証による精算が常識であると言う認識を持たせる。会社での仮払精算みたいだが、これも非常におもしろい。 書籍だけでなく、旅費と映画代も別会計としているところがまた素晴らしい。私も、その話を思い出して、自分のクレジットカードで貯まっていたポイントを、娘に使わせる図書券に換えるところから始めた。ぜひ続けて行きたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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