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皆さんよくご存知の「売上-費用=利益」という方程式がある。
この式をもとに導き出される結論は、よく単純化される。「要は、利益を増やす↑には、売上を上げる↑か、費用を下げる↓かのどちらかだ!」と。しかし、本当はそう単純な話ではない。勘違いしてはいけない。 もうひとつ例をあげる。こちらの方がハッキリわかるだろう。これもよく使われる「売上=P(価格)×Q(数量)」という方程式。 この式も、単純に言えば「売上を上げる↑には、価格を上げ↑、数量を増やす↑ことだ!」となる。でも、それで話が済まないことは、明らかである。 理由は、それぞれの方程式には、「売上を増やすには、費用を増やす必要もある」ということと「価格を上げると売れる数量は減る」という、一般的に相反する命題を含んでいるからである。 このことは、感覚的にわかってはおられるのだろうが、実際の経営において忘れている社長さんも多いので、気をつけなければならない。 特に、利益を出すためにと、切り詰めてどんどん費用を削っておられる会社は、売上を上げることを忘れてしまっておられないか?それで果たして売上は増えるのだろうか?と不安になる。 そもそも、「費用」は「売上」を上げるためにかけるお金のこと。もちろん売上に結びつかない無駄な費用は切り詰める必要はあるが、売上を増やすために必要な費用は、切り詰めるとどんどん縮小のスパイラルに入ってしまう。「利益を増やすために費用を増やす」ことも必要なのである。 その費用は、短期的・長期的に見て、または直接的・間接的に、売上を増やすための重要な費用であるかどうか、見極めたうえで費用を削って行かなければならない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/04/30 12:42:47 AM
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