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カテゴリ:なな猫ピアノ日記
最近、通勤というものが始まったなな猫ですが
その合間を縫って練習している例の曲。。 そう、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」、 「バ」じゃないよ、「ヴァ」だよ! みたいなノリ(意味不明)の名曲ですね。 発表会まで1ヶ月を切ってしまいまして 出ないって選択肢ありますか!?と先生に泣きを入れるも容赦されず ヤケになって練習しまくっております。 おかげでどうやら、最後まで弾けるようになったとはいうものの あいかわらず、とちる所はゼッタイにとちるし ストーリーを自分なりに作りながら歌って、 なんて先生のご指導もなんのその これでホントに人前で弾けるのかと くら~~い気持ちになっている今日この頃です。 思えば、かの立原道造も この曲を思いにしつつうたった詩さえあったっけ。 みまかれる美しきひとに まなかひに幾たびか 立ちもとほつたかげは うつし世に まぼろしとなつて 忘れられた。 見知らぬ土地に 林檎の花のにほふ頃 見おぼえのない とほい晴夜の星空の下で、 その空に夏と春の交代が慌しくはなかつたか。 ――嘗てあなたのほほゑみは 僕のためにはなかつた ――あなたの声は 僕のためにはひびかなかつた、 あなたのしづかな病と死は 夢のうちの歌のやうだ。 こよひ湧くこの悲哀に灯をいれて うちしほれた乏しい薔薇をささげ あなたのために 傷ついた月のひかりといつしよに これは僕の通夜だ おそらくはあなたの記憶に何のしるしも持たなかつた そしてまたこのかなしみさへゆるされてはゐない者の――。 《林檎みどりに結ぶ樹の下におもかげはとはに眠るべし。》 補記(ルビ):下(もと)で [『未成年』第7号所収] うん。 うん。 そんなふうに。 弾けないですけど! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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