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カテゴリ:なな猫家の猫たち+保護猫物語
友人のtanaさんのところの
いっくんが亡くなりました。 いっくんについては、 数年前の千葉ホームレスの犬猫レスキューについてご存じない方で もしお時間のある方がおられましたら 下記にまとめてありますのでお読みください。 下記記事の、はじめから5番目6番目7番目8番目などの写真が 保護前・保護時のいっくんとゆっくん兄弟です。 後に飼い主になってくださったtanaさんが 怡怡と愉愉、というすてきな名前をつけてくれてて わたしたちみんな、いっくんゆっくんと呼んでいたんです。 千葉ホームレス犬猫レスキュー いっくんの白い毛肌は、長いこと黄色でした。 ホームレスのおじさんは、根本的には悪気はなかったと思うんだけど 虐待と言っても過言ではない飼い方もしていて いっくんの毛には人間の尿による色がついていた形跡があり 保護後、tanaさんが何度洗ってもなかなか白くなりませんでした。 汚いブルーシートの中に、汚いひもで繋がれて 明日をもしれない命を生きていた、いっくんとゆっくん兄弟。 そんな二匹が、普通の家庭に保護できる、 預かってくれるという人がいる!となったときに まだ動物の保護ということに全然素人だったわたしも どんなに嬉しかったかわかりません。 しかも、いっくんとゆっくん、 病気で、明かに高齢、一見美猫でもない二匹を 一緒に預かってくださるという方がいた。 それがtanaさんでした。 tanaさんは、結局ホームレスのおじさんの市営住宅入居というところまで 千葉の件に最後まで関わってくださった一人です。 猫だけでなく犬もいたし、みんな多くが病気だったり高齢だったり 躾もなにも出来てない子たち。 トイレのしつけなどそれ以前の問題、 吠え癖があったり、ノミダニだらけ、ほとんどの子に疥癬がありました。 本当に大変だったのに、逃げずに全頭保護に力を尽くして 最後の一匹まで見届けてくださり いっくんとゆっくんも、結局tanaさんが飼い主となって最期まで一緒にいてくれました。 いっくんとゆっくんの保護は、その最初のほうの処置で 預かり先も確定しないまま、とにかく保護、 うちの車で、千葉からダンボール箱に二匹を入れ 【なぜなら、キャリーなんかなくても箱で済むくらい衰弱して死にそうだったんです】 ブルドッグの愛ちゃんも乗せて レスキューに携わっていたkouさんとオヤジと3人で 暑い日に連れて帰った、あの日のことが夢のように思い出されます。 愛ちゃんは、そのとき車のなかで まだ東京の病院に行き着かないうちに亡くなりました。 ゆっくり泣いている余裕もないまま、とにかくこの猫たち二匹を病院にと 号泣するオヤジの運転で、千葉から世田谷まで車を飛ばし やっとたどり着いた病院で二匹を箱から出したとき この子たちは、そこが産まれてはじめて経験する天国でした。 普通、動物は病院を怖がるし逃げようとしますよね、 でもこの子たちは、そこが初めて見る清潔でキレイで気持ちよい場所で 先生や看護の方たちの手は、初めて経験する 自分たちをきれいにしてくれるやさしい手でした。 今も忘れません。 無表情、無反応だった二匹は急に顔を上げ、 じっと先生の顔を見つめました。 二匹の目は本当に、そのときキラキラ輝きました。 それを見たとき、愛ちゃんの死には緊張とショックで泣けなかったわたしでしたが 初めて涙が流れました。 二匹はそこから幸せになりました。 その後しばらく、ゆきももこさんのおうちで保護され 他の猫たちもたくさんいるので、ケージの中で生活して ある程度きれいにしてもらったり元気をつけてもらったりして 確定で預かりが決まったtanaさん宅に またわたしとオヤジでお届けに行きました。 二匹にとっては、初めて見る普通の家の中。 おとなしくウロウロしていたのを思い出します。 その日から、家の中の生活が始まりました。 ずっと二匹、兄弟で生きてきたいっくんとゆっくん。 それまでの生活から、お互いだけで元気づけ合って生きてる感じでしたが tanaさんのもとで大事に大事にケアされ 少しずつ人間にこころを開いていって tanaさんの帰りを玄関で待っていたり tanaさんと一緒にベッドで眠ったり 3年半の、それまで経験したこともない幸せな日々を過ごしました。 エイズと白血病だったゆっくんは、実はしばらく前に亡くなったのですが なんか、いっくんは、このまま死なないで仙猫になれそうな気がしていたので 死ぬなんてなんだか全然信じられなくて いつまでもtanaさんちに居てヨダレ拭いてもらってるのが常態で わたしがこうだから tanaさんは本当にまだ、全然信じられないと思う。 tanaさん、あのときは本当にありがとうございました。 こんなにきれいに、幸せにしてもらったいっくん、 さようなら。 頑張って生きてくれてありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年02月23日 20時49分42秒
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