|
カテゴリ:なな猫家の猫たち+保護猫物語
幸せになった猫たちのお話・その4
前編につづき、エイズ4兄弟の母子家庭・後編です。 小さな陸ちゃんの死後、それこそワタシは血眼になって この子たちまで死なせまい!と、残った3匹の子育てに骨身を削る思いでした。 幸い、海・空・雪の3匹は、エイズキャリアながらも順調に育ってくれました(涙 海(かい)と空(くう)です。 かわいかったー。 海ちゃんて、整った顔だちのりりしい男の子で 体も一番大きくて、安心できる子猫でした。 空ちゃんは兄弟のなかでいつまでも一番小さくて、 500gをなかなか超えなくて、心配したものです(笑 空ちゃんが一番ママのラムちゃん似かな。 姉(?)の雪と仲良しでした。 雪ちゃん、こんなふうに急に寝ちゃって。(笑 こんな赤ん坊だった雪ちゃん!(笑 トイレを覚えるまで入っていたケージでは、 この位置が好きでした(笑 もう目のブルーが目立ってきてますね。 ソファで寝てしまう白い子猫。 本当にいたいけな感じで、大事に大事に育てました。 うちのオヤジが猫可愛がりしていたのは言うまでもありません。 可愛がっていたのはオヤジだけでなく、 うちのほかの猫たち、ことにも「オッパイ兄ちゃん」の異名をもつ新之助は 文字通り、母を失った赤ん坊たちに 自分の出ない乳首をふくませて育てあげました(笑 あっぱれ!新之助。 こうして、徐々に体力もついてきたエイズ3兄弟、 週1、2ペースで病院通いをしていたのが、 ようやく安心できる感じになっていきました。 猫タワーのてっぺん、憧れの場所のようです(笑 そうこうするうちに、まずは国際カップルのもとに 一番からだも大きくて不安のなかった海ちゃんが、 一足先に譲渡になりました。 でも、残った雪と空の二匹は すごい美形にもかかわらず なかなか里親さんが決まらず 雪ちゃんの目なんて かたっぽが目の覚めるような水色、 かたっぽが深緑という、超美しいオッドアイで 空ちゃんだって本当に美形の男の子だったのに やはり、エイズキャリアという条件が災いし けっこう大きくなるまでうちに居たのですが (これは空ちゃんを抱っこする、うちの草太です 笑) 諦めずに募集を続けていたところ、 エイズでもかわまない、しかも、 雪と空、兄弟でもらってくださるという 願ってもない里親さんに巡り会えました! こうして今、エイズ4兄弟だった陸・海・空・雪の 陸ちゃんを除く3匹は それぞれの里親さんのもとで1歳の誕生日を迎え、 まるまる太って、幸せに暮らしています。 それでは、現在の海、空、雪たちの、 里親さんたちから送っていただいた画像数枚をごらんください。 まず、元・海ちゃんのマオジュシーくん。 ちょっと太っちゃいました(笑 でも、それだけ元気で育ってくれて、 本当に嬉しいです。 パパさんとママさんに遊んでもらったりして 幸せに暮らしています。 こんなだった海ちゃん、 それがこんなに立派な成猫に成長しました。 そして、姉弟が離れず一緒に暮らせることになった、 元・雪のソルトと、元・空のペッパー。 里親さんちでも、あいかわらず仲良しです。 先住のチップス兄ちゃんとも慣れてきて 特に、チップスくんとペッパーは大の仲良しになれたようです。 もう一匹、先住のフィッシュお姉ちゃんは、 まだちょっとこころが開けない模様ですが(汗 4匹のママさんは、気長に見てゆくと言ってくださっています。 こんなにちっちゃかった空ちゃん、 兄弟の中で一番小さくて、弱弱しかった、 もしかしたら育たないのではないかと気をもみ続けた、 あの空ちゃんが いまではこんなに太って、 元気な1歳になれました(涙 そして、オヤジの秘蔵娘だった、雪ちゃん(笑 こんなだった!(笑 兄弟たちの後ろにいつも隠れ隠れして 大変なビビリで 病院に連れていくときも キャリーの一番後ろに隠れて、 外を見ないようにしていた(笑)雪ちゃんが どこにもいないくらい 超の付く美しい猫に成長しました。 この里親さまのご応募をいただいたとき、 本当はうちでは、もうどこにもあげたくない、 うちの子でいい、と思うくらい、 ワタシもオヤジも、この二匹を愛していました。 保護猫もうちの子認定っ子も、べつに処遇に別はないのですが 里親さんに譲渡する猫ということで わたしの中では一応の一線がうす~く引いてあります。 譲渡のとき、悲しみ過ぎないようにするためです(苦笑 でもこの二匹は、エイズ・キャリアのせいでなかなかご応募もなく 応募があっても、大体アンケートご回答の段階で 思わしいお返事がなくて、それまで里親さんが決まりませんでした。 それでだんだんに、この子たちはうちの子になる、 多少気になるけどと譲渡してしまって あとで本当にエイズが発症してしまった場合に 頑張ってくださる里親さんにめぐり合えるかどうか不安で、 もう、うちの子でいい、そう思うようになって ワタシの中の薄い一線を越える、 そんな対象になっていたような気がします。 でも、この二匹を迎えてくださった里親さんに 猫の面会になな猫ホームに来ていただいたとき、 初対面の人になんか決して近づかない雪ちゃんが この方には近づいていきました。 そして、おとなしく抱っこされて 里親さんのお顔を下からじっと見ていました。 それを見たとき、わたしのこころは決まりました。 雪ちゃんを、この方にお願いしようと。 里親さんは、空ちゃんも二匹一緒にと言ってくださり 産まれてからずっと一緒だったこの姉弟は これからもずっと、死ぬまで離れずに暮らせることになりました。 この母子家庭5匹がうちに来た頃、 うちには既に、光・しろまる・金太郎という3子猫と それから、1年以上うちで保護していた、 あやめちゃんという3歳の成猫がいました。 それからもちろん、うちの子たちもいたわけで 当時のなな猫ホームでは、どこを見ても猫ばかり(笑 どこに座るにも、まず猫をどけてから、 そんなすごく嬉しい(?)状態でした(爆 それが、3子猫ズも一匹ずつ里親さんが決まっていき ほぼ諦めていたあやめちゃんにまで、 この子がほしい!と切望してくださる すばらしい里親さんご夫婦に巡り会うことができて なな猫ホームから去っていきました。 そして、この母子家庭たちも 亡き陸ちゃんを除き、全員、「ほんとうのパパ、ママ」さんたち、 慣れない譲渡当初も気長に待ってくれて、 愛してくれ、いつも抱きしめてくれる真の飼い主さんを 死ぬまで、そして死ぬときも、 きっとわが子として抱っこして その最期を看取ってくださるに違いない「親」に 巡り会うことができました。 ワタシとオヤジの、ちょっとした苦労、 そして、一時保護主Hさんの大きなご苦労は この里親さんたちのおかげで、すべて報われました。 どんなに感謝しているか、ことばにできないほどです。 では最後に、元の仮名で呼ばせてください。 海ちゃん、 空ちゃん、 雪ちゃん、 そしてママ猫のラムちゃん、 みんなよかったね。 陸ちゃんの分も、幸せになって これからも、ずっとずっと元気に生きていくんだよ。 4匹の里親さまたち、 本当に本当に 本当にありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[なな猫家の猫たち+保護猫物語] カテゴリの最新記事
|