そらのごきげん（想天流転)

おはよう
今朝も寒いね
そっちはどうかな

遠い街の
空の下

指先を凍えさせながら
あの道を急ぐ
君の姿を
思いながら

毎朝のメールを打つ
今ではもう日課

返事が来るか来ないかなんて
考えることもなく
多分君は
電車に揺られて
メールを読む

いちいち
「返事はして」
なんて言わない
読んでくれたらそれでよし

毎日届く
同じ着信音で
君に笑顔が出来たら
それでいい

送信したら
私も家をでる
会社で待ってる
かわいいかわいい
山積の　仕事ちゃん
私を待ってる
かわいい奴

冷たいアスファルト
歩く寒い朝
ポケットの中で
君のためだけの
着信音がなる

赤い携帯を開けたら
今日一番の
幸せなメッセージ

メールが届きました