カテゴリ:日々のつぶやき
先週娘に、今まででマスターした中で好きな曲を弾いてみてと言ったら、
とんでもないことに気がついた。ていうか、 恐れていたことが現実になってしまったというか。 なんと娘、あれだけ涙して練習してものにした曲をきれいさっぱり弾けないのだ。 弾けるのは、今レッスンでやっている曲と少し前にやった曲。 耳から学ぶことのメリットばかりに気をとられて、デメリットに気づくのが遅かった。 弾けなくなった曲も、楽譜が読めれば普通は弾けるはず。 楽譜を見ても弾けないということは、譜読みができないということ。 更に言えば、マスターした曲をレパートリーとしてキープしておくには、 時々弾き直しておかなければ、忘れてしまうということ。 これからどんどん曲が増えていくのに、必ず無理が出てくる。 娘くらいの子どもが練習に集中できる時間はせいぜい30分。それでも長いかも。 宿題の曲をできるようになるまで練習して、プラスレパートリーというのは なかなか難しい。譜読みさえできていればそんな必要はないのだ。 既に弾き方はマスターしているのだし。 この音楽教室の娘のクラスのカリキュラムが、 譜読みに重きを置いていないというのは、 先生も来年のクラスから本格的にと仰っていたので理解していたが、 これほどとは思わなかった。 ちょっとこのレッスンは考え直した方が良いかも、 と思い始めた先週のレッスンでも。 娘は宿題の曲を、片手ずつ練習していったら、両手で弾くことになった。 当然全く弾けないのに、先生はできたよシールを貼らせてしまった。 達成感も何もないのにシール。グループレッスンだから弾けていた子がいた。 それに合わせちゃったらしい。 そんなこんなで疑問が湧き出てきたので、この音楽教室と同系列で母体の違う 個人レッスンの教室がどんなものか一日体験させてみた。 そこの先生によると、同系列でも娘の方は楽器店が母体なので、楽器を売ることが 最終目的となっていて、とりあえず設定したレベルまでに講師が強引に持って行って そこに達した時に楽器を勧める、それがメインなのだという。 その先生自身もグループレッスンの講師をしていたが、やり方が疑問なので辞めて 今の個人レッスン教室を立ち上げたのだという。 今年に入って、楽器店の教室からの移籍が増え始めたという。 大体理由はうちと同じらしい。 耳で覚えているので、楽器を弾くのは確かにうまいが 楽譜を見て弾きなさいというと軒並み弾けない。 理論的なところが確立されていないということだった。 幼児だから無理、ではなく平行して教えていかないと後で苦労する、仰る。 実際、私は何の系列もない個人レッスン教室出身だが、 娘くらいの頃には、少なくとも娘のように「この音は何?」と聞かれて、 「・・・・・・。・・・ラ?」というような かなり間があった後、疑問符がつくような答え方はしていなかったと思う。 個人レッスンの方は、同系列なのに料金体系が実にシンプルで良心的だった。 自分のペースで進めていけること、CDやDVDといった教材は教室で時々使うだけなので 買う必要はないということ、休んだ時は振り替え日を取ってくれるということ、 月謝も若干低めで入会金も半値だった。さらにグレード試験は、認定権限のある講師なので 会場に行って受けずとも、教室で受けさせてもらえるのだという。 そして肝心のレッスンは、今までのやり方をすっぱり止めて、 ほとんど一から教えてくれるという。 今より遠くなるということ以外を除けば、かなりの好条件。 娘も体験レッスンをここで受けた後、こっちに変わりたいと言い出した。 というわけで、迷わず契約。そして音楽教室に退会希望を伝えた。 来月いっぱいで退会。 ここで気づいたことが娘にとって吉と出るか凶と出るか わからないが、どう転んでも後悔はしないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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