カテゴリ:日々のつぶやき
ここ数年の夏の帰省の恒例として、子ども達は短期水泳教室(5日間)に通っている。
最初の年は長男だけ受講したが、一緒に見ていた娘も来年は自分もやりたい、 と言ったので昨年から二人になった。 もともと習い事スイミング世代なので、同級生には泳げない子の方が少なく スイミングに通っていない長男はやはり泳ぎが苦手だった。 この短期教室でなんとか人並みに泳げるようになったのだが、 根本的にはあまりプールは好きではないらしい。 教室まで車で15分。その間の車内では、おとなしく助手席に座っている娘に対して 「あー、腹が痛いかも。あー、なんかやな気分。どうして世の中にプールなんてあるんだろう。」 と根本的なところまで追求したりして、いちいちやかましい。 「あのねー。毎週スイミングに通うのと年5日間通うのとどっちがいい?」 「5日間。」 「だったら、少しは前向きになりなよ。 5日で済んで泳げるようになるんだからラッキーじゃないの?」 「それはそうなんだけどさ。泳いでる時も楽しいんだけどさ。 でもこの出向いている時間だけがなんだか憂鬱なんだよ。」 まあ、8時出発なんて通学と変わりないから気分も乗らず 仕方ない部分はあるかもしれないが、 日ごろからテンションは高いし、 毎朝6時には起き出して遊んでるのだから もう少し気分を変えてもいいのではないか。 むしろ娘の方がぎりぎりに起きて機嫌悪い。 なのに出発の時間までには実に爽やかな表情になっているのだ。 車内でも後ろ向きな発言は全くしない。 「ねー。頑張るからさ。帰り本屋かどっか寄ってくれない?」 「だめー。そんなご褒美方式を私が嫌いなの知ってるでしょ。」 「えー。言うこと聞かないなら貴様のかわいい娘にこうしちゃうぞ。」と靴を脱いで 娘の鼻っ面に後部座席から足を持っていき「臭い足攻撃~、これでどうだ。」 嫌なことする奴だ。 止めようとしたら、娘はケラケラ笑って喜んでいるのでやめた。 「あのー、全くそんな脅迫、効いてないみたいだけど?むしろ歓迎モードだよ。」 「くっそー。」 そうこうしているうちに着いた。 レッスンになだれ込んでしまえばこっちのもの。 終わった後、実に晴々した表情で「今日は背泳ぎできた。楽しかったー。」と言った長男。 しかし明日の朝にはおそらくリセット。 また車内では同じ光景が繰り返されるに違いない。 それを考えると、 こっちの方が憂鬱だよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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