カテゴリ:日々のつぶやき
住んでいる辺りでは、トラックに竿竹を積んだ竿竹売りがちょくちょく現れる。
「たけや~、さおだけ~、二本で千円、二本で千円。」 これを延々繰り返して、超低速で移動する。 長男が生まれた頃、窓を開ければすぐ公道というアパートに住んでいて、 この竿竹売りに悩まされたものだ。 長男は寝つきが悪く、そのくせ眠れないとぐずるので いつもやっとの思いで昼寝させていた。 やっと寝た!とほっとしたところへ、 タイミングよくこの「たけやー、さおだけー」が 窓の横を大音量で通る。一度や二度ではない。 寝かせて10分もしないうちに起きて泣き出す。 コロスど。 言葉は悪いが、産後は睡眠不足で長男が寝たら自分も寝る、 という目論みもつぶされて、こう思うほど余裕がなかったことは確かだった。 そのうち長男も昼寝をしなくなり、 竿竹売りが通ろうとなんてことない状態になったのだが、 口数の少ない当時の長男が口にする数少ないモノマネが、 この「たけや~、さおだけ~、にほんでしぇんえん。」だったりして。 一昨日、長男と娘がネットの動画で竿竹売りをネタにしたコントを 見て爆笑していた。 動画でも一句違わない言い回しで笑ってしまった。 そして今日、ベランダで洗濯を干していたら竿竹売りの声がかすかに聞こえた。 娘に教えたら飛び出してきた。 「ほんとだ!さおだけやさんて、ほんとにいるんだねえ。」 感動している。実物を知らなかったようだ。 そういえば、娘は生まれてずっと通りをはずれた今の家だから、 竿竹売りに悩まされることはなかったかも。 あれほど憎んだ竿竹売りも今では懐かしい。 喉元過ぎればなんとやら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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