カテゴリ:日々のつぶやき
長男が最近娘に頼み事をする時に使える殺し文句を考え出した。
「それしてくれたら、何かいいことあるかもよ。」 間に受けた娘は、いそいそと頼み事を聞き期待しているが、 たいていくだらないオチがつく。 いい加減学習すればいいのに、何度でも騙される。 いいことなんかあった試しがない。 今日は夫の帰宅が早かった。 テレビっ子の二人(夫と娘)の熾烈なチャンネル争いが始まった。 夫は3階(長男の部屋)で娘にテレビを見ろと言い、娘はその逆を主張する。 「だって私の部屋じゃないもん。」 「俺の部屋でもないし。俺の部屋はここ(リビング)。」 「ええ!ずるい。ここはみんなの部屋だもん。」 パソコンでネット中の長男が口を挟む。 「どうでもいいけど、3階は俺の部屋なんですけど。」 「なら、長男がパソコン代わってくれたらテレビ見てもいいよ。」と娘に炊きつける。 「長男くん、お父さんと代わってあげてよ。」 「えー、なんで俺の方に話が来るの?関係ないじゃん。」 「だって、ずっといいことあるって言ってたじゃん。」 ここでか、ここでそれを行使するのか。(半泣きだけど) 使い方はたいへん適切だったのだが、 夫との小競り合いが元々の話だったので、 長男はパソコンに張り付いたままどこ吹く風だ。 ついに娘は号泣に入る。 仕方ない。夕食の支度するか。 キッチンには小さいテレビが置いてある。 そこで娘は見ることで納得した。 娘が寝た後、長男と二人で今日のバトルのくだらなさを夫に指摘する。 「たまに早く帰って来たんだからテレビ見せてくれたっていいじゃねーか。」 いや、重要なニュースだからどうしても見たいっていうのなら 娘の方を止めたけれども。 干し柿の作り方やら、おいしい焼肉店の報道にパッパと画面を変えるほど これといった番組がなかったのなら娘に譲ればよかったのでは? と指摘する。 長男も、 「父さんさあ、妹ちゃんに俺のこと炊きつけるのやめてくれる? あいつ俺にお願いに来るんだもん。」 二人の共通の見解は、「いい年して大人気ないよねえ。」 「そういえば、『いいことある』って何のことだ? うまいこと言うなあと関心したんだけど。」 夫は知らないのだった。 そうか。この騒動の一端は、 長男にも責任あり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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