Home town～今日は何を作ろうかな～

近所で親が放置気味な男の子がいる。
歩けるようになった頃から一人で自分の住むアパートの前をウロウロしている。
今は幼稚園でいえば年中。
それでも親の目が届かないのは危なっかしい年頃だと思う。

たまに親と出かけていることもあり、そういう時は平和なのだが、
一端自宅に戻ってくると途端に放置する。

今日も娘が外で遊んでいると、寄ってきたようだ。
娘とは年が少し離れているので、あからさまに遊ぼうとはしないが
常に傍で遊んでいるのだという。
いつもは隣の同年代の子と遊ぶのだが、今日は不在だった。

近所には娘を含めてこの辺りに住む子ども達から人気者のおばさんがいて、
何かと子ども達のことを気にかけてくれている。

私が野球の用で10分ばかり出かけるというと、
娘を見ていてくれるというのでお願いして
用が終わって戻ってきた時、

その男の子が民家に向って石を投げた。

「石は投げちゃいけないよ。」と注意するおばさん。
その言葉に無反応でまた石を投げる。

「やめなさい。」と怒ると、道路に逃げて
今度はバックしようとする車の後ろに立ちふさがる。

「危ないよ。下がって。」と言っても知らん振り。

そのおばさんもあきれている。
「私も子ども好きだけどさ。この子はかわいくないんだよ。
何を注意してもフンって感じだし。
気を引こうと悪さしてるのはわかってるんだけどね。」

確かに悪いことをすると大人の注意は引けるものなあ。
普通にしてたんじゃ注目は浴びない、ということをわかっているのか。

その後アパートに止めているバイクをいじったので、
また怒られていた。

通りかかった人から、
「お母さんに言った方がいいよ。
何かあった時には、責任の所在がわからないし。
その子、私達じゃ何言ったって聞かないもん。」

ちょっとした有名人。

そこのおうちはちょっとワケありなのだが、それを差し引いても
自分が外に付き合えないのなら、家から出してはいけないのではないかと思う。
他人様に迷惑をかけているのにそれを知らない、というのは
その子の将来のためにも良くないと思う。
隣のうちにも慣れてくると勝手に出入りしたりしているので、
中でも相当好き放題していると思われる。

そういうしつけ的なとこがなってないというのも問題だし、
まだ善悪のはっきりしない幼児が一人でいるということは、
犯罪に巻き込まれる可能性だって大きい。

それでもまだ今のように怒られているうちが花。
最も怖いのは、

誰もが見向きもしなくなった時。