カテゴリ:日々のつぶやき
娘の昨年配られたプリント類が残っていたので処分していた。
子ども向けに先生がクラスの様子を綴った内容のものがあって、 児童一人ひとりのコメントも名前付きで載せられていた。 その中の一人の文章がボールペンで黒く塗りつぶされていた。 それに凝視していると娘が気づいて慌てている。 もしかして・・・。 「この子、苦手なの?」 最初は、なんでもないとごまかしていた娘だが、みるみる涙目になっていった。 「苦手な人なんて大人になったらもっと増えるしさ。 お母さんだって、こんにゃろ!と思う人もいるよ。 それこそ名前見ただけで塗りつぶしたくなることもあるから、 怒らないよ。なんでもいいから、言ってごらん。」 これまで溜め込んでいた感情が爆発したのか、 一度号泣してから少しずつ話始めた。 こちらから話しかけても反応が薄いのだとか。 なんだか無視されているような、 バカにされているような気持ちになるのだと言う。 だけれども、それは娘に限っているわけでもなく、 そういう反応を返される子もけっこういて、 授業中でも蚊の鳴くような声しかださないくせに、 特定の子とは大声で話していることもあると言う。 いじめたり、いじめられたりの関係ではないようだ。 それ以前のコミュニケーションが図れないことに、 娘はとまどっているということか。 確かにこういうタイプは今までにいないかも。 むしろ言いたいことをバシバシ言ってくる子の方が多い。 「かわいこぶってる感じ、っていうのかな・・・。 何を考えているのかわからないから苦手。」 娘の友達の中には、「あの子、大嫌い!」とはっきり言う子もいるらしい。 クラスは今年離れたので関わりがなくなったのが幸いか。 娘がこういう感情を持っていたとは意外だ。 昨年、苦手な子はいない、と言っていたし。 確かにこの子の名前は、クラスが同じだった二年間娘の口から 出たことはなかったなあ。 そして、娘自身もこういう黒いことをすると、 私に相当怒られると思ってずっと隠していたようだ。 だけど、この行為を本人に向けるよりはよほどマシだと思う。 自分なりに感情をコントロールするために、 名前を塗りつぶしてやり過ごせるならそれで良いのではないか。 ほんとは、心の中だけで塗りつぶせるようになればもっといいのだけど。 とりあえずは、そういうことをしたくなったら、 愚痴でもなんでも私に言えばいいのだ、と教えた。 そこに長男がひょっこり現れる。 「何?嫌いな奴?そんなの言ってやればいいんだよ。 『おまえ、うざいよ。』」 相変わらずお花畑的だねえ。 そういうことが言えるなら悩んでないっつーの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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