意味不明な主張
保護者会での、ある父兄の意見。定期考査の結果(順位や各教科の最高点)を公表して欲しい、と。その理由は、我が子は自分が今学年でどの位置にいるのか把握しないとイマイチやる気が出ないタイプだから、という理由だった。それに対しての回答は、聞けば順位は教えるし、それを知って逆にへこむ子どももいるから公表ではなく希望者へのみ公開という今のスタンスのままで行きたい。最高点に関しても、発表したところでその点を取った子は自分がそうだとわかるから優越感を感じるだろうけど、それ以上の効果があるかは疑わしい、というもの。毎回もらってくる結果表に、順位も書かれてあったので私は何の疑問も抱いていなかったが、それは子どもが希望して先生に書き込んでもらっていたからだった。最高点に関しては、はっきり明記されていないが点数の幅を持たせて何点~何点までは何人、というグラフも提示されている。私としては、これで十分ではないかと思う。順位は確かに自分が学校でどの程度の位置にいるのかがわかる指標として役に立つかもしれないが、学校自体のレベルがどの程度なのかがそもそもわからないのでここで仮に一番が取れたとして楽観視できるようなものでもないと思う。逆に楽観視してしまう方が危険かも。提示された情報を分析してわかった自分の課題を、今後の学習に反映させたり、やる気を確立すればいいだけのことで、最高点がどうだとか他人の成績順位なんて全く重要ではないと思う。この父兄も先生に我が子の順位は確認済みだということなので、我が子のやる気を引き出したいというのは建前で、全員が他人の成績まで把握して学年全体のやる気を求めていこうと訴えたかったのか。それはほんとに大きなお世話というか。先生方が懸念している通り、底辺の生徒を凹ませる可能性の方が大きい。我が子がその位置にいないからこその発言であって、その位置にいる生徒の父兄は、「何を言い出す!」と思っていたに違いない。先生も当然譲れないところだったため、今のスタンスで行きますと明言し、「聞かれたら教えます。それでご了承頂けますか。」と押し切り、その父兄は、「はあ、そうですか。」とかなり不満な様子だった。他を思いやれない自己中も大概にして欲しい。