milk tea*

学生のころから多くのアメリカ人と付き合い、英語を勉強し、英語的な倫理観でものを考えることが多くなっていったわたし。
イギリス留学を機に、「日本」ってわたしにとってなんだろう、ってことをしみじみと考えるようになった時期がありました。
さまざまなカルチャーショックを経験し、自分なりの考え方とか生き方を選んでだんだん大人というものになっていくとき、知識や経験が多ければ多いほど、どういうふうなライフスタイルで生きていくかの選択肢が広がるような気がします。
日本にいながら、たくさんの外国人と付き合い、英字新聞をとってNEWSWEEKを毎号かかさず読む。そんな、なんだかバリバリした生活を送るのもおもしろいかもだけど、わたしはなぜだか、すごく日本的なものにしみじみとした良さを感じるようになりました。
日本人のわたしが、「自分にとっての外国や日本」について考えていることを話そうと思えばキリがないのですけど、今日はわたしが好きな日本的なものについて、ちょっと書いてみたくなりました。

それは、古典の教科書にも必ず登場する、清少納言の「枕草子」。この現代語訳を帰国してからすぐ読んだときの感動を今も忘れることができません。
女房として定子中宮に仕える著者の、なんていうか、すぐそばに居て語り聞かせてくれるようなひとつひとつのことが、いきいきと胸にせまってきてすごく感動しました。
好きな殿方から美しい絹や紙を贈られてうきうきする心や、いろんな人との当意即妙な気持ちいい会話とか、中宮定子の美しい姿など、まるでその時代にタイムスリップしたような気がして、しばし平安の時代で遊ぶことができるようです。

どの国にもいろんな面があるけれど、現代に生きるわたしたちにはそれらを知り、ある程度はどれを自分の生活に取り込むかを選ぶことができますよね。
それって、よく考えたら、すごく生活を豊かにしてくれているんじゃないかなって思えてきます。
ちょっと世界に目を向けてみると、テロとか紛争とかいろんな不安があるけれど、今の時代にいきているからこそ享受できる楽しみを自分の生活に上手に取り入れて、平和に生きていきたいなと思う毎日です。

ちょっと、いつもと雰囲気の違う記事になっちゃったかもだけど、書いてみたくなりました。