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カテゴリ:本
新書で、けっこうページ数も少ないのに中にはぎゅっとエッセンスが詰まっているようで、読んでいてとてもおもしろいです。 ”「話せばわかる」は大嘘”、って本当だなあと思う。日々の生活の中、特に日本の社会では衝突したり他と異なることを主張することのは嫌われるので、だいたいどちらか、もしくは双方が適度なところで自分の意見を引いて「わかりあえた」ような場を無理やり作る。 ところが外国人の多いわたしの職場では「徹底議論」がよく行われます。聞いてるほうが「まあまあ。(~_~;)」と間に入りたくなるような不毛な議論になることもあるけれど、やっぱり真にわかりあえることなんてまずあり得ない。(笑 そこのところをわかっていると、ヘンに自己主張をぶつけあって傷つけあうこともないかな~。 養老氏によると、人がわかり合えない原因には脳の入出力のy=axが大きくかかわってるらしくて、これも、なるほど~!とうならせてくれる主張です。 脳への入力(各種情報)がx、脳からの出力(感情・行動など)がy、そしてそれぞれ個人がその件に関してもっているなんらかのこだわり(?)の大小・有無などの係数がa。 これを元に世界の紛争に目を向けてみると、本書の指摘どおりいろんなことが整理されて見えてくるから不思議。 日々生活していくだけなら、「○○○の人ってどうしてあそこまで頑ななんだろう・・?」とか深く考える機会もないけど、脳というものが自分をとりまく世界をどうとらえているのかを知るのはおもしろいことです。 養老氏の主張はいわゆる「唯脳論」ですけれど、これもすごく興味深い。 わたしはユング心理学の心の学問が大好きで、人の無意識についての本などかなりの数を読んでいますけど、唯脳論と仏教でいうところの唯識論などと照らし合わせつつ考えをめぐらせてみたいと思っています。 「バカの壁」を読み返し終わったら、次は「死の壁」の読み返し。 連休中は思った以上に読書がすすみそうです。(^^♪ -----------------------** 写真のラウンジ子が着てるのは先日ヤフオクで落札した「制服」セット ルーズソックスやローファーそれにリボンもついていて、すごくかわいいの♪ 写真、うまく撮れてないけど今夜はもう遅いので撮りなおしは後日にでも。 おやすみなさい。zzz・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 3, 2006 01:03:29 AM
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