shot0306の なんとな～くやってみる

なんとなくちょっとわかってきた。

今まで何冊も、うつ関係の本を読んだ。
読むたびに「そうなのか～」と思いながら読んでいた。

年末に加藤諦三さんの「心の休ませ方愛蔵版」を読んだ。


ほかの本も読んだ記憶があったので、
身体症状にとらわれないようにと思って手に取った。
第１章から喉元が詰まるような感じで、
なんか苦しい感じがした。

先週ハローワークに行ってから不調になって、
なんとか心を落ち着かせることが出来て、
加藤諦三さんの「自信をつける心理学」をなんとなく読み返した。


少しおぼろげながら見えてきた。
システムエンジニアになり燃え尽きた。
燃え尽きる原因がわからなかった。

以前、ハローワークのカウンセラーさんに、
親父との関係を見直す必要があると言われた。
そのときは「そうなのかな～」と思っていた。
理由がわからなかった。
「心の休ませ方」に理由が書いてあった。
だから苦しかったらしい。

『　「親子の役割逆転」という形で、親から愛を搾取されている間に、
　子供は敵意、憎しみ、恐怖、恨み、不安と、あらゆるマイナスの
　感情を心の底にためてしまう。
　　それが大人になってからその人を動かす。
　それはもうどうしようもないものである。
　雨が天から降るように、どうしようもないものである。
　　それを抑えればうつになるしかないだろう。
　うつになる以外に生きる方法はない。』

この文章が心に響くとは思わなかった。
確かに期待の見返りを求められるのは嫌いだった。
なぜだか理由はなかった。ただ嫌だった。
実は「親子の役割逆転」が起きていた。

いくら精神関係の本を読み漁っても理解できない理由だった。
自分のこととして読んでいてもピンとこなかったが、
これを親父に置き換えると良く理解できた。

「おれはすごい」ということを子供に対して求めてきていた。
怒りの感情で支配し、奴隷のように扱われた。
自分では動かず、何でも指示して母や兄弟にさせた。
物を買い与え、反応がないと怒鳴られた。
気に入らないとすぐに怒りを子供に向けた。
どこかに連れて行けば、子供は喜ぶということが当たり前だと
いうことを押し付け、反応が気に入らなければ怒鳴り散らした。

全てに見返り、気の良い反応を求められた。
今思えばそう思う。だから見返りを期待されるのは嫌だった。

中学生の頃、夜、スナックに連れ回される理由もわかった。
周りに自慢したかったのだろう。
４人も男の子を育ててすごいですねと。
すごいのは母である。面倒は全て母任せだった。

兄弟みんな成人したあと、母は更年期で親父にキレた。
それまでは親父の顔色を伺っていた。
怒りが子供へ向くのは助かっただろう。
母は四男の障害を見抜いていたが、親父は断固として認めなかった。
「おれの子はアホか」と。当時、母はどこにも相談できず怖れていた。
次男、三男は高校で家を脱出した。
賢い選択だった。当然の結果だと思う。
おかげで家に母と四男を残して脱出することができなかった。

母が祖母の介護で九州へ帰っていたときに、
親父は「連れ戻して来い」と命令してきた。
理由を聞くと夫婦生活がないと言う。
もちろん断った。こっちは仕事もあるのに。
子供がだだをこねているのと同じである。

親父は未成熟だった。７人兄弟の五男だった。
二十歳でぼくが出来た。
景気が良かったから、問題なく生活出来た。

今も少し違うと思う行動がある。
少し違う考え方をしていると感じられる。

『うつになる以外に生きる方法はない。』

子供としての自分から見れば、そうだったのかもしれない。
やっと少し気付けたのかもしれない。