オンライン小説を書いている南人(なんと)です。
オンライン小説 新作 「スーパー中年」 をアップしました。 TVでは、殺人事件や、不倫、暴力か、トレンディードラマ、映画ではSFや、魔法など、なんか身近な、普通の生活が舞台になっている話が少ないように思います。 身近な舞台の中で、うん、こんなヤツいるいる、とか、こんな生き方もいいな、などと、共感を感じながら楽しんでもらえる作品を、これからも書いていくつもりです。 第1作 「大輔物語 ~半透明人間~」 第2作 「大輔物語 ~顔面読み取り機~」 とともに、「南人のホームページ」で一度読んでみて下さい。 「言葉の遊び」が大きなテーマですが、陸上競技、マスターズ陸上や、トレーニング(主に「50代はダッシュだ!」のテーマで)、健康、音楽についてもいろいろ日記に書いていくつもりです。 また、様々なジャンルの作品もアップしていきたいと思います。
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言葉って、本当にむずかしいものですよね。
しかも、言葉って、その国や地域の文化、伝統によって生まれ、変化してきたものですから、初めて聞くと受け入れ難く感じるものもある訳です。 「おじいちゃん、トリック・オア・トリート!」 「何じゃそりゃ?」 「ハロウィーンでは、アメリカの子供達はそう言うんだって。」 「おじいちゃんは、そんな敵国の言葉はよく知らん。日本語で言いなさい。」 「日本語で?・・・えーっと・・・お菓子をちょうだい、くれないといたずらしちゃうよ。」 「おいおい、何だそりゃ、子供のくせに大人を脅迫するとはけしからん。ふざけるな、帰れ!」 「もう、つまらないなあ、このクソじじい!」 結局こんな結果になってしまいます。 東北から初めて京都旅行に行った人が、旅館のスタッフに、朝からお風呂に入れるかどうか聞いたところ、 「入れるんとちがいますやろか?」 のような返事で、 「どっちなのかはっきりしろ!」 と怒ってしまったという話があります。 相手のことを、「自分」と呼ぶ言い方も、初めて聞いたらびっくりしますよね。 仙台あたりでは、「とても、非常に」に当たる意味で、「いきなり」を使います。 「あいつ、いきなり頭いいんだ。」 こういう感じですが、転校生はびっくりですよね。 「えっ?・・・急に頭がよくなった?・・・」 さらに、 「アイヅ、イギナシアダマインダ。」 といきなり言われたら、もう理解不可能でしょう。 話は戻りますが、「・・・とちがいますか?」という表現ですが、英語の文法の授業に出てくる「付加疑問文」に似ていると思うんです。 A is B,isn't it? という構文です。「・・・じゃないですか?」と訳するように習うと思いますが、Don't you・・・?などのように最初から否定形にするのに比べて、わざわざ言い直すあたりは、ニュアンスとしては、・・・とちがいますか?に近い気がするんです。 「福山雅治です・・・ちがうかぁ!」 あれはいきなり面白かった、いや、超面白かったですね。 「就活」と「終活」、読み方は同じですが、どえらい差です。 「長所」と「調書」、「結婚」と「血痕」、「幸福」と「降伏」・・・イメージは真逆です。 「済みません、◯◯様の携帯でよろしかったでしょうか?」 「はい、以前はよろしかったですが、今はよろしくないですね。」 「えっ・・・そう致しますと、あなた様はどなた様でしたっけ・・・?」 「急にお伺いして済みませんでした。」 「いいえ、全然全然、大丈夫ですよ。それに全然おかまいしませんで、済みませんでした。」 「いやいや、全然気にしないでください。ぼく全然根に持たない性格ですから。」 「あのう、それって全然フォローになってないんですけど。」 「あっそうか、全然気づきませんでした。」 「きょうは何て日だ!!」 「そうねえ、特に名前はないけど、史上最悪の日とでも名付けておく?」 「最近なかなか良い役に当たらなくてさ、大きな声じゃ言えないけど、もっと刺激が欲しいんだよね。」 「オイ!クスリにだけは手を出すなって言ってんだろ!」 「お父さん、最近は1人カラオケが流行ってるんだよ。自分の好きな曲だけを連続で歌えるの。」 「オレには要らねえな。ここ数十年、毎晩1人風呂オケで充分やってるから。」 「お母さん、カイコってどういう意味?」 「カイコはねえ、元々は蛾の幼虫かなんかだけど、そこから生糸っていうのが取れて、それが絹になるのよ。」 「へえ・・・・おばあちゃんがね、今度友達と『君の名は。』っていう映画を見に行くんだって言ったらね、へえ、ずいぶんカイコシュミなのね、だって。」 「学校は楽しい?きょう先生は何か言ってた?」 「うん。自分は今ナスを食べるべきか、つねに考えなさい、だって。」 「・・・」 「やっぱり、定期借地権付住宅のほうで考えてみようかなあ?」 「あっ、明日で定期券が切れるんだった、お金ちょうだい。忘れてた!」 「あっ、明日から定期試験が始まるんだった、忘れてた!」 「おい!」 「お父さん、ブンブロウジョウって、どういう意味?」 「おいおい、ロウジョウって、いきなり城に立てこもってどうすんだよ。文武両道だろ?」 「あっ、そうかも知れない。」 「文武両道っていうのはな、昔で言えば、学問と武道の両方を鍛錬する、今だったら、勉強とスポーツの両立って意味で使うなあ。それが男の子の理想の姿だっていう人もいるくらいだ。」 「そうなんだ。この前友達に、お前はブンブキョウトウだなってほめられたよ。トモダオレとも言うんだって。」 「あのなあ、それはほめられてるんじゃなくて、けなされてるんだろうが、どっちもダメだって。」 「なあんだ、じゃあ、ディスられただけか。」 「最近では、『文武別学』って言葉もあるくらいで、一見進学校でスポーツも強い、スゲエなあ、って思っていると、実は別々の人たちがそれぞれ活躍している。実際、1人が両方を極めるのは大変なことなんだよ。」 「そうだよね。だからぼくなんかが両方がんばるのは無理があるってことだよね。やっぱりぼくは部活だけがんばればいいや。」 「おいおい、そういう風に自分の都合のいいように話を持って行くのを、『我田引水』って言うんだ。」 「それって四文字熟語?むずかしそうだね。」 「最初っからむずかしいって言わずに、どんどん覚えていきなさいよ。四文字熟語って、結構奥が深くて面白いんだぞ。」 「なんか、聞いてもすぐに忘れちゃうんだよね。・・・なんか先週一つ覚えたんだけどなあ。」 「何だよ、一つだけ覚えて、もう忘れたのかよ。」 「んー・・・思い出した!馬耳東風!!」 「・・・」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.10.31 18:07:32
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