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テーマ:香港!!!!(945)
カテゴリ:香港での生活
昨日、仕事で深セン市内へ行くため、KCRホンハム駅へ行くと、コンコースに「祝!KCR落馬洲線開通」の広告が出ていました。
日本へ出かける前にはなかったと思うので、その間に開通したようです。 ちょうど時間にも余裕があったので、体験乗車してみることにしました。 香港から深センへ向かう鉄道路線「KCR」には、現在、東線と言う路線があり、これで行くと深セン側の終点の駅である「羅湖」へ行くことが出来ます。 ただし、羅湖は深セン市街地のかなり東寄りのため、東西に長い深セン市のほかのエリアに行くには、不便なこともあります。 また、最近では深センにも地下鉄にが出来て、西側の開発はますます加速していているのと、香港との往来も増加の一途なので、羅湖のほかにも新路線が必要とされたのではないかと思います。 羅湖より一つ手前の上水駅、ここはまだ香港ですが、そこからこの落馬洲線が分岐して、西の方へ伸びています。 中国(内地)と香港の香港側の境界線である「落馬洲(ロマッチョウ」が終点で、そこから歩いて川を渡り、深セン側の入り口「皇崗(ファンガン)」に行くことが出来ます。 その皇崗には、深セン地下鉄の4号線が同時に開通していますから、それに乗ると市内へ行くことが出来ます。 また、皇崗から二つの目の駅「会展中心」では、地下鉄1号線に乗り換え出来るので、羅湖方面や世界の窓方面に行くことも可能です。 写真は落馬洲駅の完成図です。 ところで、この落馬洲線は、東線からの分岐線なので、上水と落馬洲の間を往復するピストン輸送なのかと思っていましたが、それは違っていました。 落馬洲行きの列車の始発は、尖東となっているようです。 ですから、今後は列車に乗り間違えないように注意する必要があります。 特に厄介なのは、羅湖も落馬洲も一旦到着したら、中国側へ出国する以外にないので、万が一間違えると大幅な時間ロスにもなります。 このことは、今後要注意ですね。 さて、私がホームについた時には、先発が羅湖行き、その次は落馬洲行きが来るところでしたが、とりあえず上水駅で乗り換えればいいかなと、先に来た羅湖行きに乗りました。 40分ほどで上水駅に到着し、乗り換えのためホームに下りると、こんなものがホームに出来ていました。 列車はこの駅から先は2路線に分かれますが、同じホーム共用するため、それぞれの乗車待ちの人を並ばせるためのもののようです。 これは今まではなかったものですが、このとおりに並んで待つ人がいるかは、甚だ疑問ですね(笑)。 ほどなくして落馬洲行きの列車が来たので、早速乗り込みます。 車両は東線と同じものでした、、って当たり前ですね(笑)。 駅を出ると、すぐに地下に潜って行き、結局落馬洲までの約5分ほどの時間、ほとんど地下を走りました。 まあ、このエリアでまわりの景色を見ても、ただの田園風景なので、どうってことはないんですが。 ただ、あまり建物も多くないこの場所で、お金を掛けて地下を通すだけの意味があるのかは、ちょっと疑問ですね。 そうこうしているうちに、地上に出てまもなく、終点の落馬洲駅が見えてきました。 列車は大きく左にカーブして、深セン川に沿って走り、ホームに滑り込みました。 そこには、香港側のKCR落馬洲駅と深セン側の地下鉄皇崗駅を結ぶイミグレーション(国境)の建物と橋が見えます。 つり橋風なデザインが、あたりの殺風景な景色に趣を演出しています。 ホームに降りると、そこはかなり広くて、南側は開口部となっているので、香港側の田園風景が広がっています。 オープンしたてのお店が並んでいますが、どこも暇そうです。 改札はとても広くてきれいで、その先の香港側のイミグレ(出境)へと続いています。 そこを抜けると、国境地帯には必ずあるDUTY FREE(免税店)。 タバコくらいしかない羅湖のお店と比べ、とてもお洒落で、空港にあるお店ものと同じようです。 その先に進むといよいよ中国(内地)側へと通じる橋になりますが、ここがとっても長いです。 たぶん200mくらいあるんじゃないでしょうか。 このあたりは川幅も広いため、羅湖に比べると相当長い橋になっていますが、「動く歩道」があるので、かなり楽チンではあります。 この橋は両側ガラス張りで、外の景色が良く見えますが、境界地帯ということで、係官が見張っていますので、あんまり気楽に写真も撮れない雰囲気がありました。 と言いながら撮ってますけどね(笑) 橋をわたった中国側は、すぐに深セン市街ですから、ご覧のようにビルやマンションぎっしり。 対岸の香港側の風景とのギャップが面白いですよね。 これだけを見ると、知らない方は「中国って都会だけど、香港って田舎なんだね~」なんて思われちゃいますね(笑)。 橋を渡り終わると、当然そこには中国側のイミグレ(入境)があります。 ここがまた、とんでもなく無駄に広いです(笑)。 中国では、時としてこうした無駄に広いものや大きいものを見かけますが、旧正月などを想定しているのでしょうか? それにしても笑っちゃうほど広いです。 将来、羅湖に変わって、こちらが中心になることを見込んでいるのかもしれませんが、ゲートの数も半端ではなく、40ゲート以上はあるでしょうか。 まだ新しいので、黒い床がピカピカに光って、まるでホテルのような綺麗さです。 捕まりたくないので、さすがにここでの写真はないです(爆) さて、このときは外国人ゲートは一つだけでしたが、人もまばらなのですんなり通過かなと思いきや、いつまでたっても二人前の親子が通過出来ません。 おじさん風の係官がなにやら画面に向かってやっていますが、そのうち別の係官を呼んで、ああでもないこうでもないとやっています。 どうも漏れ聞こえてくる会話から、このゲートだけ「電脳=コンピューターシステム」のトラブルのようです。 結局5分ほど待っていましたが、駄目なので隣のゲートへ。 ここの若い女性係官、「ここはあなたの来る場所じゃないよ」と言う風な言い方だったので、「となりはトラぶっているでしょ」と言うと、ようやく理解した様子。 このあたり、まだまだこうした臨機応変なサービスは出来ないんですよね、中国は。 視線を遠くに向けて待っていると、こちらを見てくださいと注意されてしまいました。 若いお姉さんだから、視線を合わせるの恥ずかしいかったんですどね~(笑)。 職務に忠実ですね。 ようやくイミグレを通過し、エスカレーターを降りると、そこはもう深セン地下鉄の駅です。 列車の本数は少なそうですが、10分も待たずに来たので乗り込みました。 駅の建物もかなり立派で、日本で言ったら新幹線の駅のようです。 地下鉄もほとんどガラガラでしたが、二つ目の「会展中心」駅で1号線に乗り換えると、こちらはさすがに結構混んでます。 結局、羅湖経由で行くよりも、かなり時間が掛かった気がしますが、イミグレのトラブルと写真を数枚撮ったりしていたので、今回はまあ仕方ないでしょうか。 落馬洲線は、将来的には需要が増えるのかもしれませんが、現段階ではそれほどメリットは感じられないかなというのが、個人的な印象でした。 でも、イミグレが空いていることや、深センの西側方面へ行く場合、また羅湖駅周辺の渋滞を避けると言う意味ではメリットありかもしれませんね。 ちなみにKCRの料金ですが、羅湖へ行く場合と同じで、ホンハムから33HKD、ファーストクラスですと66HKDです。 オクトパスだと、少し割引があります。 興味のある方は、一度お試し下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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