一期一会

前回の日記で、ラストランとなるブルートレイン｢富士・はやぶさ｣のことを書きました。

そして、その｢富士・はやぶさ｣も、今朝の到着便を最後に、その運行をついに終了しました。
昨夜、東京駅からの出発の際には、３０００人もの見送りだったようで、今日はテレビや新聞などのメディアにも、大きく取り上げられているなど、このブルートレイン廃止のインパクトの大きさを改めて感じましたね。

また、今夜のＮＨＫでは、特集・ドキュメント｢日本の現場｣と言う番組で、このブルートレインのラストランに乗車して、その乗客たちの様子が放映されていましたね。
ある人は、集団就職で上京するときの思いを、またある人はかつて新婚旅行で、、、いろいろな人の思い出を載せて、最後のブルートレインは、夜の鉄路をひた走りました。

この道二十年以上と言う、ブルートレインの車掌さんのきめ細かな乗客への気配り、そして彼の最後の車内アナウンスは、感極まって声が詰まってしまって、なんだかこちらもジーンと来るものがありました。

そんないろいろな思いを乗せた列車も、もう走ることは無いのですね。

さて、そのブルートレインから少し話題を変えて、先日行った撮影の旅の続きをご紹介しましょう。
何とかブルトレを無事撮影した私は、沼津のお隣にある富士市へと向かいました。
富士市と言えば、あの富士山がとても綺麗に見える場所ですよね。

そしてここでのターゲットは、そう｢新幹線｣です。
新幹線と言っても、とりわけ今回の目的は、あのジェット機のようなスタイルが、とても素敵な｢５００系のぞみ｣。


５００系新幹線 posted by (C)Nao


この５００系は、ＪＲ西日本が開発製造したもので、１９９７年に運行を開始しています。
最高速度は、当時世界一の３５０ｋｍ/ｈをマーク、現在、山陽新幹線をメインに、３００ｋｍ/ｈで運転されています。

東海道新幹線では、現在一日２往復が、東京～博多間の｢のぞみ号｣として運行しているのみで、これも近い将来東海道新幹線から姿を消すと言われているため、そうなればこうしてこの区間を走る姿も、見られなくなってしまうんでしょうね。

５００系は、そのスタイルの良さから、今でも鉄道ファンや子供たちに絶大な人気を誇っていますが、そのスタイルゆえに、室内空間が狭いとか、先頭車両の座席数が少ないなどの理由で、最新の７００系などに置き換わりつつあります。

しかしファンからしてみれば、今の新幹線車両は、あまりにも乗り心地や効率面を重視しすぎて、ビジネスライクでちょっと面白みに欠けるようにも思います。
東海道から、この５００系新幹線がなくなるのも、また時代のひとつの流れかもしれませんが、これもまた寂しい話ですよね。

本当は、雄大な富士山をバックにして、この５００系を撮るつもりだったのですが、あいにくの曇り空で、肝心の富士山がまったく見えませんでした。
ところが５００系が通過して、しばらくすると、雲の上から富士山が顔を出してくれたので、ちょうど通過した７００系車両と写真に収めることができました。


７００系新幹線と富士山 posted by (C)Nao


まだ５００系がこの東海道を走っている間に、もう一度この場所に来れたら、富士山をバックにして走る、５００系新幹線を撮影したいなあと思います。

さて、Ｎａｏの鉄道撮影の旅は、もう少し続きますが、次はいったいどこへ行くのでしょうか（笑）？



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