一期一会

先日の鉄道撮影の旅、その後も富士周辺での撮影が続きます。

こちらの写真は、富士市内を走る｢岳南鉄道｣。
岳南鉄道は、東海道線吉原駅と岳南江尾駅を結ぶ総延長わずか９.２ｋｍのローカル線です。
もともとは、日産自動車の輸送線を利用した路線で、この一帯が工場地帯であることから、以前は貨物輸送でにぎわったそうです。


岳南鉄道 posted by (C)Nao


しかしトラック輸送が主流となった今では貨物輸送は激減し、旅客輸送の方が主体になっています。
とは言うものの、これだけの短路線ですから、旅客需要もそう多くはないのでしょうね。


岳南鉄道8000系 posted by (C)Nao


ところでこの車両、どこかで見覚えはないですか？
そうですね、京王井の頭線を走っていた、あの京王電鉄３０００系電車です。
まだ、こんなところで活躍していてくれたんですね。

ヘッドマークには｢がくちゃん・かぐや姫号｣とありました。
｢がくちゃん｣とは、何ともかわいいネーミングですよね（笑）。
また｢かぐや姫｣は、この富士市周辺でのお話なんだそうですよ。


さて、富士市内での最後の撮影は、ＪＲ東海の身延線です。
こちらは、堅堀駅～入山瀬駅間にある潤井川橋梁をわたる３１３系。
バックには富士山、やはり絵になりますね。


身延線と富士山 posted by (C)Nao


この身延線は、東海道線の富士駅と中央東線の甲府駅を結ぶ８８．４ｋｍの路線で、富士山と南アルプスの間を走ることから、美しい山岳風景を楽しめる路線です。
日本三大急流のひとつである富士川に沿って走り、また甲府市内では八ヶ岳も眺められます。

沿線には、国内に１３００以上あると言われる浅間神社の総本宮『富士山本宮浅間大社』や、日蓮宗総本山の『身延山久遠時』、武田信玄によって創建された重要文化財の『甲斐善光寺』など、歴史的な見どころも多いんですね。
また、この時期は桜がとても綺麗で、富士山との撮影が人気のようです。

その身延線には、３１３系の他にも、３７３系を使用した特急｢ワイドビュー富士川｣が走っていて、観光客にも大人気のようです。
桜の咲いている時期に、また訪ねてみたいものですね。

さて今回は、ブルトレの｢富士ぶさ｣とのお別れをかねて、富士山と鉄道の写真を撮ることにこだわった旅でした。
幸い天気も回復し、予定したうちでは、御殿場線の｢あさぎり｣以外すべて撮影できたので、ほぼ満足のいくものでした。

そして帰りは、その富士山の麓を通り抜けて、無事家路に着きました。




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