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テーマ:鉄道(22869)
カテゴリ:鉄道
横川駅に停車中の蒸気機関車C61 20号機を写真でご紹介しながら、その活躍と復活までの歴史を振り返ってみたいと思います。
C61型蒸気機関車は、1947年から1949年にかけて33両が製造され、全国各地で特急・急行旅客用優等列車を牽引しました。 戦後の旅客輸送需要の急増による機関車不足を解消するため、終戦により逆に貨物需要が激減していたこともあり、貨物用のD51形を旅客用機に転用改造されたものです。 このC61 20号機は、D51 1094号機のボイラーを流用し、戦後間もない1949年(昭和24年)完成しました。最初に配備されたのは青森機関区でした。 C6120SLレトロ碓氷16 posted by (C)Nao その後1950年に仙台機関区へ転属し、当時の花形特急「はつかり」や「はくつる」などの牽引を担います。 この東北での時代が、当機のもっとも華やかりし頃だったのでしょう。 C6120SLレトロ碓氷5 posted by (C)Nao 1966年には再び青森機関区へ戻りますが、この頃にはすでに東北本線や奥羽本線は電化が進み、活躍の場を失った当機は、5年後の1971年に、終焉の地として九州地方の宮崎機関区へ転籍となります。 C6120SLレトロ碓氷9 posted by (C)Nao 九州の地では、急行「日南」や貨物列車など様々な列車を牽引しますが、最終的に1973年(昭和48年)同機関区での運用を終えて廃車となりました。 C6120SLレトロ碓氷11 posted by (C)Nao 廃車当時はSLブームであったこともあり、国鉄から無償譲渡され、群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地で静態保存されることとなります。 C6120SLレトロ碓氷12 posted by (C)Nao こうして鹿児島鉄道管理局の出水機関区(出水駅)を出発し、高崎操車場を経由で伊勢崎市へ到着すると、1974年3月より静態保存が始まりました。 C6120SLレトロ碓氷13 posted by (C)Nao 一方、JR東日本では、SL「奥利根号」や「ばんえつ物語号」での運用や、さまざまなイベント用に2機の蒸気機関車(D51 498号機=1988年復元、およびC57 180号機=1999年復元)を所有していました。 C6120SLレトロ碓氷6 posted by (C)Nao 2008年12月に、D51 498号機が空焚き事故を起こして9か月間使用できなくなったことによって、JR東日本はD51 498号機の予備機という名目のもとで3機目となる蒸気機関車の動態復元に向け、SL復活プロジェクトを立ち上げます。 C6120SLレトロ碓氷8 posted by (C)Nao いくつかの候補機の中から、本機が復元されることに決定したのは2009年6月、正式発表はその年の12月でした。 C6120SLレトロ碓氷7 posted by (C)Nao その後1年以上かかって復元された同機は、2011年春にD51 498号機の本拠地である高崎車両センター高崎支所に配置され、「SLみなかみ」および「SL碓氷」のメイン牽引機の一翼を担うことになりました。 C6120SLレトロ碓氷14 posted by (C)Nao そして当機の復元に伴って、高崎車両センターが保有する旧型客車7両もあわせて再整備されました。 こうして38年振りに復活したC61 20号機、再び走ることができてとても嬉しそう。 C6120SLレトロ碓氷15 posted by (C)Nao このC61 20号機の復元プロジェクトの様子は、こちらのサイトで紹介されていますので、よかったらご覧になってみてください。 C6120SLレトロ碓氷10&115系湘南色 posted by (C)Nao 横川駅構内で、湘南色の115系と並ぶC61 20号機。 郷愁を誘うこの組み合わせ、いいですよね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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