不機嫌なひとりごと・・・その2
よく、寿司屋でお茶のおかわりを頼む時、「あがりください」とか言う人がいますけど、あれ嫌ですね。そもそも「あがり」なんてのは、玉ノ井あたりの女郎屋の営業用語で、お客が登楼るとお茶を出す、だから「あがり」。まあ、語源はどうでもいいけど、いわゆる隠語で、それもお客の側の言葉じゃなくて、店側の言葉なんですよね。それから、居酒屋で会計の時に、分かったような顔で、「おあいそ、して」なんて言う人もいますけど、あれも嫌ですね。客の側は「お勘定」、店の側は、お金をいただく訳だから、へりくだって「おあいそ」。なんにしてもカウンターの向こう側の言葉のはずです。世の中に、あなたとわたし・あいつとこいつがいる限り、決して踏み越えちゃいけない領分って物があるはずで、昔の日本人ってのは、そいつが分かっていた筈なんですがね。うまかったよ。かんじょうしてくんな。へい。おあいそですね。おう、つりはいらねえよ。じゃ、またな!