言葉が出ない
入院中の三女は、もうすぐ2歳10ヶ月になる。しかし、発する言葉といえば「あ!」のみ。要求を表すときは、目的物のほうに手を伸ばして「あ!」というだけ。夫も「何か、ほかの言葉も言ってみなさいな。”い”とか”う”とか・・・」そいういう夫の語りかけにも、まったく関心を示さない。その様子を、実家の母に話すと「そんなの心配ないよ!大丈夫よ!」という。それは、どういう意味だろう。障害が認められた場合、現実を拒否する姿勢でいるということにならないだろうか。それは、娘の存在価値を認めないことにならないだろうか。母は、そのことには気づいていない。しかし、そういう私も、つい夫の前で「お話ができたら、もっと可愛いのにな・・・」と言ってしまった。すると、夫は「そうか~?もしものことがあっても、表情はあるんだし・・・別にいいじゃん」夫の愛情のほうが、100倍深かった。