嬉しさの陰で
三女がICUにいたとき、同じく肝移植を受けた赤ちゃんがいました。三女より1ヶ月ほど前に手術をしたようでしたが、あまり経過は良くないようでした。面会のとき、待機用の長イスで顔を合わせる若いお父さんとお母さんとは、軽く会釈をする程度でした。三女がICUを出てしばらくしたら、その赤ちゃんもICUから出てきました。家に帰って夫に報告すると「よかったな~」と喜んでいました。しかし、その数日後には、またICUに戻ってしまい、待機用の長イスに座っているお母さんの姿を、何度か見かけました。先日、ICUの看護師さんの姿を見たので、赤ちゃんのことを聞いてみると「残念ながら、2週間くらい前にね・・・」と言われ、言葉もなく、ただ泣けてきました。