めいみと吉祥寺で
8年ぶり。最後に会ったのは35歳だったのに、2人とも43歳になっている。約束は11:30。私は、1時間も早く吉祥寺に着いて、タルサ・タイムでサンダルを選んでいた。そこへめいみから「吉祥寺着きました!」のメール。レジで会計をしていた私は、「了解。あと5分で逢えるよ。」と返信。自分ではどこも変わりはないと思っているが、もし気づかれなかったらどうしよう・・・という心配は杞憂に。お互いは、他人と見紛うはずはなかった。井の頭公園に向かって歩く。近況報告さえも、つい早口になってしまうほど、1分1秒が惜しい。池のほとりにある和食レストラン、subLime。大きな窓から入る初夏の風と、サブライムビールに気分を良くしながら話は盛り上がる。どれくらい盛り上がったって、他の客の出入りにまったく気がつかないくらい、2時間しゃべり続けた。店を出て、駅に向かう途中のスタバでコーヒー。テラスで再び話し始めると、隣の席でパソコンに没頭していた若い男性が、おもむろにパソコンを閉じて店を出た。私の声の大きさにひるんだか、話の内容に賛同できなかったのかは、知る由もない。別れの時が迫る。2人で乗り込んだ中央線。めいみは2つめの駅で降りる。「じゃあ・・・」そのあとの言葉が見つからない。するとめいみはそっと耳打ちするように言った。You can DO it !ありがとう。