仏前にて
きょうは、義母の仕事の手伝いの日。片道1時間のドライブで、義母がひとりで暮らす家(夫の実家兼事務所)へ。義母の代わりに銀行へ行ったり、伝票を書いたりする合間に、義母とはけっこう雑談をする。相性がいいのか、昔の苦労話を何度聞かされても特に腹が立たない。むしろ、その苦労のお陰で、今の私の生活が確立している感があるので、有り難く相槌を打ったりする。しかし、夫との別居について、義母はまったく知らない。心苦しいのは山々だが、こればかりは馬鹿正直に話すことが得策とも思えず、夫とも隠し通すことで合意した。ふと、義母が「もうすぐお彼岸だから、仏様にお線香あげてく?」と言うので、それじゃぁ・・・と、滅多に上がらない義母の自宅へ。仏壇の前に立って、線香に火を点ける。婚家のご先祖様たちに、いつもなら感謝の気持ちをさらりと述べるだけだが、きょう頭に浮かんだ言葉は”な、なんかスイマセンッ”だった。