理想の家族ちびまるこちゃん?
東進ハイスクールの林先生が、 「核家族で、いろいろな問題を抱える現代は、ちびまるこちゃんの家庭に象徴されるような、三世代同居が理想」 とおっしゃっていますが、さくらももこさんのエッセイからもわかるように、あのご家庭は「機能不全家族」だと思います。おばあちゃんが亡くなったとき、お姉ちゃんとさくらももこさんは「手を打って喜んだ」という内容をエッセイに書かれています。どんだけ問題人物だったのかおばあちゃん・・・と思う一方、昔の人は世間体ばかりを気にして自分の子をけなしたり、道徳教育をなんの説得力もないくせに子や孫に言い聞かせて、自分だけ人格者になった気でいる人がたくさんいます。(たぶん)そうでない家庭環境で育った人は「そんな居心地の悪い家族なんかあるものか!」と言うでしょうが、居心地が悪いからこそ、若者は結婚と同時にこれ幸いと親元を離れたのです。同居しない若い世代が悪いのではなく、同居したいと思ってもらえない年寄りが悪いのです。