アメリカさ行ってきた(4)
今回の航空会社はアメリカン航空。コードシェア便だったので、JALのお客さんも乗ってましたが、CAさんは英語のみ。担当してくれたアフリカ系アメリカンの女性は、表情も豊かでこちらの拙い英語にちゃんと耳を傾けてくれ、 「夕食のビーフが残り一つになっちゃんだけど、あとの2人はチキンかフィッシュに替えてもらえますか?」(英語) と聞いてきたときも「じゃあ、2人はチキンで」(英語)というと ”Good choice!!” と言ってウインクしてくれた。(そっちの不手際で不足してんのにGood choiceもなにもあったもんじゃないけど)その後も彼女は、客の多くが眠っている間も、ときどき通路を行ったり来たりして様子を見回っていて、三女は真夜中に”Noodle, please"と言って夜食そばをもらって食べた。LAX(ロサンゼルス空港)に着いたとき、出口ににこやかな表情のCAさんが立っていて、無事に着いた喜びもあって思わずハグ・・・とはいかなかったが、お互い笑顔で別れた。実は、今回はビジネスクラス。兄も妹もビジネスクラス経験者なのに、私だけが乗ったことが無い。万が一この飛行機が落ちても「ま、最後にビジネス乗れたし・・・」と諦めもつくだろうと決意したというわけ。で、もちろん帰りもアメリカン航空。これが最悪。担当のCAは、スキンヘッドの中年アメリカ人と日系アメリカ人(風)の女性。スキンヘッドは容赦ない英語で話しかけ、ちょっとでも聞き取れないと”チッ!これだから成田線はいやなんだ!!”という顔をし、女性のほうは”一度も日本で暮らしたことのない人の日本語”を器用に操るのだが、これほど冷たい印象の日本語を耳にするのは初めてだった。しかも、事前にネットで窓側の席を取っておいたはずなのに、搭乗券に記載されていたのは真ん中の列。文句を言う英語力も、満席の乗客の手前3人分の席を移動させろという度胸も無かったので泣き寝入りだったが、乗り物に弱い次女はこの時点で青ざめていた。通路の両側からスキンヘッドと日系人にドレッシングの種類や飲み物のリクエストや朝食のチョイスを交互に聞かれ、最後はルー大柴のような英語で対応している自分に苦笑い。周りが寝静まってから、毛布をもう一枚もらおうと日系人に声を掛けたら 「ア~、ショウショウオマチクダサイ」 と言ったまま忘れ去られた。窓側の客がシェードを開けたおかげで、太陽の当たっているところを飛んでいるのがわかったころ、朝食が運ばれてきたが、オムレツはまるまったフェルト布のようでとても喉を通らなかった。せめてディカフェ(カフェインレスコーヒー)でも・・・と思って頼んだら、日系人が 「パックデスガ、ヨロシイデスカ?」 意味わからんけど何でもいいから早く持ってきてくれと思っていると、コーヒー色をつけただけのような薄っいお湯が出てきた。行きの飛行機では、同じディカフェでもコーヒーポットから注いでくれて、「これホントにカフェイン入ってないよね?」と思うほど美味しかったのに、同じ航空会社でこの違いは何だ。10時間のフライトを終えて無事に成田に着いたのは何よりだが、出口ではニコリともしないスキンヘッドが立っていた。行きはよいよい帰りは・・・。次は接客で定評があるというシンガポール航空にしよう。