職場体験の中学生
パート先の飲食店に、地元の中学生3人が職場体験に来た。緊張しまくりの中学生も大変だけど、彼らを指導する若き店長も大変。中学生たちは、店長に指示されて、店の外を掃除したり、お客さんに出すお茶を用意したり、食材を分けたり、お客さんが来たら「いらっしゃいませ」と言ったり・・・と、あまり重要なことは任せられないにしろ、一応”店員”として働いている。きょうは2日目だったので、店長がひとりの男の子に、自分たちの昼食を作るように指示していた。そして店長がこちらを見て 「じゃあ、教えてあげて」 あたし!? いや、べつにいいんだけど。でも、中学生男子の扱いに慣れてないので、声掛けがちょっとぎこちない。 「料理はやったことある?」 「横で見てることはありますけど、やったことはありません」 「じゃあね、まずは鍋に油をひいて・・・」 慣れてしまえばそれほど難しくない料理なんだけど、具材を鍋で煽ったりというのは、なかなか難しいらしく、私の手元を見て 「すごいですね!」 と素直に感心してくれる。スープを入れて煮込んだあと、麺を入れた器に盛りつけると、そのままお客さんに出してもOKな出来栄えになった。 「うまいうまい!」 と言うと、私より頭一つ背の高い彼も、手を叩いて嬉しそうな顔をしていた。”高校生になったらバイトに来てね”と言ってあげれば良かったな