「ビリでも気持ちいいよ」
子供のころから泳ぐことが好きで、中学、高校も水泳部に所属していた兄。現在61歳。きょうは、久しぶりの水泳大会とやらで調布まで行っている。きのう、たまたま兄と話す機会があったので「兄貴も、金メダル取った北島康介みたいに、泳ぎ終わったあと”超気持ちいい~!”とか感じるの?」と訊いてみた。「うん!」と即答の兄。「ビリでも気持ちいいよ」「ゴールして、自分がビリだったとわかっても気持ちいい」兄は町工場の経営者をしている。借金もあるし、日々トラブルにも見舞われている。でも、同時に”気持ちいい”が存在する日常を送っている。以前、心理カウンセラーに言われた言葉を思い出した。「”強い人”というのは我慢強い人ではなく、多くの物事を抱え持てる力がある人です。」目の前にいた。