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私のことで言うと、自分の父親が好きではなかった。
細かいことを書くとキリがないので、直近の長女の結婚式でのできごと。(と言っても6年前だけど) 親族のみのアットホームな結婚式で、スピーチを始めた父が語りだしたのは、 1、娘(←私のこと)は残念ながら離婚してしまったが、孫娘は決してそんなことにならないようにしてほしい 2、娘(←私)が離婚するような人間になってしまったのは、妻(私の母=故人)に子育てを任せきりだったから。 3、任せきりになってしまったのは、自分は仕事で忙しかったから つまり、 自分の娘は、まことにお恥ずかしい限りで離婚してしまいましたが、その原因は子育てを任せた妻の失敗であり、仕事で忙しかった私の責任ではありません! と、高らかに宣言したわけです。 孫娘の結婚式に。 婿殿の親族の前で。 それをまったく恥ずかしいとも思ってない父の態度に、私は飲んでいたシャンパンをぶっかけてやろうかとさえ思いました。 責任転嫁を、こうも堂々と話すなんて、お恥ずかしい限りはその話を黙って聞かされた身内のほうだったことを、父は夢にも思っていないわけです。 さて、こんな父の救いようのない言動の、どこに”解決の視点”があるのでしょう。 まず、父自身は、自分が責任転嫁して、そんなことを言っているとは思っていないということ。 そして、父の立場に立つと、こんな気持ちが見えてきます。 娘(←私)は、お金に苦労しない家に嫁いだのに離婚してしまい、この先しなくていいはずの苦労をしなければならないのが不憫でしかたない そう思えば、父の無念さを少しは理解できるとともに、私への深い愛情すら感じることもできます。 では、責任転嫁についてはどうか。 それについては、父の言い分を聞かないとはっきりしたことはわかりません。 どう問いかければいいのでしょう。 「どうしてあんなこと言ったの!?」 ではありません。 「お父さんが子供のころ、お祖父ちゃんお祖母ちゃんとはどんな関係だったの?」 親が無意識に抱えている問題の謎を解くことが、今、私自身に起こっている問題の、重要な解決の糸口になるのです。 そう感じ始めた今、私の父を見る目が徐々に変わりつつあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年05月27日 10時11分18秒
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