今朝、母から電話。
「そっちはどうなってる？」え？何が？
「何いってんの、外みて！」うわ、うわ、ま、まじで！！

家の前の道路に水があふれている。
近所の用水路は氾濫し、みんな長靴でざぶざぶ歩いている。


「そっちは？」
「こっちはもう床に流れてるの！道には木が流れてるし。」

夫はいけるかどうかわからないまま、とりあえず会社へ。
そうこうしているうち、自宅ちかくの大きな用水路ももう
あとわずかで溢れ出す。

と、外に出ると嫌なにおい。
何？これ。近所の人にきくと、近くのガソリンスタンドから
油がもれだしている。川となった道路の水に油が浮いている。
消防署の人がきた。「とにかく、いつでも避難できるように
準備しておいてください。タイミングが大事ですから。」

夫もいない。ちび二人。う～ん。
とにかくリュックに着替えとおむつとポカリスエットと
チョコレート（サバイバルなイメージの選択）、タオルに
アーミーナイフ（これもよくわかんないけど）、お金に
携帯。そして合羽。


準備しおえると夫から電話。会社には途中で車をおりて行くも
水は太ももまで！建物１階は水浸し。問題はパソコンなどの機器類。
とにかく机の上にのせられるものはのせて、工場の機械はあき
らめる。


雨は激しさを増して、水かさはどんどん増える。
電話もなかなかつながらない。友達に電話する。市内でもなんとも
ない地域もあるらしく、ショッピングセンターにいた友達は
「なんだか普通にみんな店にいるよ。そんなことになってるの？」
町中の災害って不思議。

そのうち全国ニュースで流れたらしく、県外から電話がかかりだす。
午前中の私は電話の嵐。と、そのころ、一時的に水が引き出したと
夫から連絡。自宅の前もひきだした。ほっと一息つき、会社にきた
人のためにおにぎりをつくることにした。

その用意ができて「今から行こうと思うんだけど」と電話。すると
「ちょっとまって。こないほうがいい。堤防が決壊するかもしれない」

一瞬凍り付いた。会社は市内を流れる川のそば。もし決壊したら...。
市内でも水のつきやすい足羽地区。「火曜から仕事どうなるんだろう」
ぞっとした。避難勧告がでてしまった。「とにかくもうすることないし、
一度帰るわ。」夫から連絡。...あとは祈るしかないのか。

買い物に行っていた友達が買い出ししてうちに寄ってくれた。
二人で夫をまつ。途中、「どの道も水で渋滞してる」と電話。

やっともどった夫とテレビと町内アナウンスにくぎづけ。
と、ついに決壊。「どこ？！」微妙な地域。
そのうち自宅にも避難指示。



で、現在１９時３０分。
結果は不幸中の幸いで、自宅も会社もその後は水に浸かることは
ありませんでした。

まさか福井で、しかも市内で、こんなことになるなんて思いも
しなかった。台風でもなく、なんの予兆もなく。

とにかく明日は水浸しの社内をかたづけなくては。
今日はゆっくり休みます。


それでは。