母が友人に贈った出産祝いの「お返し」がきた。
「これ、何だと思う？」



「香水びんだね」

ガラス作家がつくったその香水びんは、透明な涙型の中に、
香水をいれる青い涙型がある。上の葉っぱは取っ手になって
いて、中に棒が差し込まれている。涙型は全部ガラスなので、
ずっしりと重い。


香水をつけない母は私にくれた。
私は夫の母からプレゼントされたのをきっかけに、また
つけはじめた。


日本にはお香の文化があるけれど、化粧品や整髪料など「無香料」
とされるものは多い。赤ちゃんの頃から香りを身につける国とは
全然違う。

最近、香りを上手に使う友人に教えてもらった。
どこにつけたらよいのか、どんな香りを選んだらよいのか。
そして気がついた。「香り」がストレスをとり、気分を一新
してくれるコーヒーみたいな存在だと。


アロマやお香もあるけれど、自分のにおいと一緒になる香り
はそれとは異なる。お風呂あがりにつけて一日の疲れがふっ
と消えたり、今日は気合いをいれなきゃ、って時には朝めざめて
一番につけたり。


先日家の中にあった香水を、あらためて夫と友達と嗅いでみた。
「飾り」として１０年以上前から置いてあるものも。
DiorのPOISONをあけたとき一同「バブルのにおいだあ～！」。
ソバージュ、ボディコン、浮かれ気味でバブリーな頃のシチュ
エーションが一気に蘇った。

「香り」もアリだなあ。
私の記憶の中に「香り」で引き出される場面は少ない。
これからは五感のひとつとして、加えていくことにしよう。


ちなみに「香水占い」、おもしろかった。

http://www.koufuku.ne.jp/kousui/

私は「お役人タイプ」で、香水は「エンヴィー」だって。