テーマ:祭り衣装(16)
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昨日、SHO家吉川壽一先生からお呼びがかかった。
急ぎのお仕事。 早速先生の書教室へ馳せ参じる。 先生の作品につけるプレートの印刷依頼。 説明もそこそこに、題字を私の目の前でSHO-ingされはじめた。 贅沢なことに、先生が書するところを何度も目の前にしている。 墨を含んだ小筆が、流れるようにすうっと運ばれる。 思わず見入る。と、その様子をみながら、なんと癒されてしまった。 「癒し」という言葉が氾濫しているのであまり使いたくはないが、 みていてふうっと力が抜け、ああ、足りなかったのはこれだなあ、 と思った。心の栄養、文化、藝術が自分に足りなくなっていた。 依頼が増えて、本格的に取り組みだした祭り(よさこい)衣装だけど、 なかなか奥深いと思っている。 日本の文化って聞くと「歌舞伎」や「相撲」と答えが出そうだけど、 今現在の文化ではない。今も続いているけど、古典でもある。 今現在うまれている日本の文化は?今この環境から生まれたものは? と考えるとそう思いつかないのではないか、ふと思った。 よさこい衣装だとモチーフが龍や花や、趣向としてちょっと偏りがちに みえるけど、今まで提案する側にも問題があって着る人の求めるもの がつくれなかったのでは、という気がする。 昔は着物の柄にあらゆるものを取り入れたし、作り手はそれにこたえた。 着物の裏や襦袢に凝って「粋」とされた。そこには着る人が考えた物語が あったし、それを見るほうには気づく力も要求された。 で、これ、よさこい衣装にもあてはまる。 今は着物を着るのは特別な時がほとんどだし、着物をつくることも日常 ではない。普段着の洋服は新しい流行も種類も豊富。自分が考えなく てもチョイスすればいい。さらに普段着が昔のハレの日のような状態で、 ケの状態って感じることがない。 そんな中、完全オーダーで、非日常の衣装を作れるって、かなり文化度 高いのでは? ということは、作り手の文化度も問われるのでは?(あ、やば) 吉川先生の藝術に触れて、自分の文化度をかえりみることに・・・。 OH NO~! シーズンオフの間に、せっせと心の栄養をとることにしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
October 19, 2005 07:47:46 PM
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