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March 6, 2007
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カテゴリ:カテゴリ未分類
新年もそうだけど、
春というのも何かを始めたくなるらしい(例:↓友人のブログ)。
といっても自身は何も思いつかないので、
ブログのデザインを和調にかえてみました。


よさこい衣装のデザインを考えていると
どうしても「和」に目がいきます。
最近の私のキーワードは「江戸」「花魁」
「木札」「紅型」「紋」「エイサー」「地紋」
などなど。どんどん目にひっかかります。


先日、歌麿のスポルディングコレクションについて
NHKで番組がありました。長い間封印されていたため、
浮世絵の色彩がそのままのこっていて、2000万画素とかいう
高解像度のカメラで撮影していました。画像は研究に使ったり
後世に残すためだとか。


そのコレクションがあったおかげで、今まで研究者達が
思いもしなかった色が使われていたとわかったそうですが、
古いお寺などに行くと天井絵などが古びて色がないのが、
昔は極彩色だったという話をきいたとたん世界がかわるような、
そんな気分でした。


とくに歌麿は女性の大首絵を描きはじめた人ですが、着物にも
細かい注意がはらわれ、それは色にも出ていました。
通常紫は絵の具で赤と青を混ぜるとできますが、歌麿が使った
青には透明感のある青=露草と、深みのある青=藍(インディゴ)
とあり(このあたりは科学の力ですねえ)、描く女性の年齢や
情景によってつかいわけ、その色香や地位も表していたようです。



衣装デザインのうちあわせをしていると、現代の日本女性も
同じようなことを無意識に考えていることに気がつきます。
「この色だとちょっと年齢があがらない?」とか、
「できるだけ品のよい紫で」「襟元には華やかな赤がほしい」など、
おそらく洋服を選ぶときにはあまり出ないような言葉が
自然にでてくるように思うのです。


日本人のDNAがそうさせるのかどうかわかりませんが、
普段着物を着ることが少なくなった私達が、ふと体の奥で
思い出す粋な色あそびなのかもしれません。


毎年お金がかかると言いつつも、最初はこれだけにしておこう
と思いながらも、やっぱりどうせ着るならこうしたい、という
思いは、祭りの「ハレ」の気分とともに、盛り上がる一方なの
でした。












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最終更新日  March 6, 2007 08:50:24 AM
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