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新年もそうだけど、
春というのも何かを始めたくなるらしい(例:↓友人のブログ)。 といっても自身は何も思いつかないので、 ブログのデザインを和調にかえてみました。 よさこい衣装のデザインを考えていると どうしても「和」に目がいきます。 最近の私のキーワードは「江戸」「花魁」 「木札」「紅型」「紋」「エイサー」「地紋」 などなど。どんどん目にひっかかります。 先日、歌麿のスポルディングコレクションについて NHKで番組がありました。長い間封印されていたため、 浮世絵の色彩がそのままのこっていて、2000万画素とかいう 高解像度のカメラで撮影していました。画像は研究に使ったり 後世に残すためだとか。 そのコレクションがあったおかげで、今まで研究者達が 思いもしなかった色が使われていたとわかったそうですが、 古いお寺などに行くと天井絵などが古びて色がないのが、 昔は極彩色だったという話をきいたとたん世界がかわるような、 そんな気分でした。 とくに歌麿は女性の大首絵を描きはじめた人ですが、着物にも 細かい注意がはらわれ、それは色にも出ていました。 通常紫は絵の具で赤と青を混ぜるとできますが、歌麿が使った 青には透明感のある青=露草と、深みのある青=藍(インディゴ) とあり(このあたりは科学の力ですねえ)、描く女性の年齢や 情景によってつかいわけ、その色香や地位も表していたようです。 衣装デザインのうちあわせをしていると、現代の日本女性も 同じようなことを無意識に考えていることに気がつきます。 「この色だとちょっと年齢があがらない?」とか、 「できるだけ品のよい紫で」「襟元には華やかな赤がほしい」など、 おそらく洋服を選ぶときにはあまり出ないような言葉が 自然にでてくるように思うのです。 日本人のDNAがそうさせるのかどうかわかりませんが、 普段着物を着ることが少なくなった私達が、ふと体の奥で 思い出す粋な色あそびなのかもしれません。 毎年お金がかかると言いつつも、最初はこれだけにしておこう と思いながらも、やっぱりどうせ着るならこうしたい、という 思いは、祭りの「ハレ」の気分とともに、盛り上がる一方なの でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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