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2006.10.31
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カテゴリ:親バカ話
息子が小学校5年生の運動会の時のことです。

息子の通っていた小学校では5~6年生になるとクラスから数人が応援団を結成して

紅白に分かれ、競技のあいだ応援をします。

応援団のみんなははちまきをし白い手袋をはめて笛を吹いたり太鼓を叩いたりと

大変な賑わいです。

その応援の他に午前と午後の競技の途中、赤組と白組がお互いエールを送る応援合戦をします。

トラックの周りにずらりと団員の子たちが並び、field11.gif

その中心に団長ひとりと副団長ふたりが立ちます。

団長はエールのコールを、ひとりの副団長は団旗を持ち、

もうひとりは三・三・七拍子などの音頭をとる

大太鼓を叩くのです。




当時、息子はかなりの恥かしがりやで、人前に出るなんてできない子供でした。

ましてやたくさんの保護者が見ている運動会で、前に出て応援などとんでもありません。

なので当然応援団に加わることもなく、運動会の数日前まではいつもと変わらぬ時間を

過ごしていたんです。

ところが運動会を1週間ほど先に控えたある日、息子の大親友のT君が空手の試合で

足を骨折してしまい、やるはずだった副団長ができなくなってしまいました。

副団長の役目は、応援のあいだ大太鼓を叩き笛を吹いてみんなを盛り上げることですが、

1番の大役は応援合戦の時に団旗を持って『わ~~~っ!!』と大声を出しながら

トラックを1周しなければいけないのです。

足を怪我したT君は大太鼓なら叩くことはできますが、

団旗を持ってのトラック1周はできません。

しかも大太鼓は立ったまま叩かないといけないので、長時間の応援は無理です。

するとどういう訳か、T君の代わりに息子が副団長をすることになったのです。

私は内心、人前に出てそれも大きな声で応援するなんて到底無理だろうと

思っていたのですが、親友の代わりに頑張ろうとしている息子に

『きっと大丈夫!上手くいくから頑張って!!』と声を掛けドキドキしながら

数日間の練習を見守ることにしました。




いよいよ運動会当日、応援団席を恐る恐る見てみると、意外と大きな声を出しながら

大太鼓をドンドンと力強く叩いています。

『これなら何とか大丈夫かな』とホッとしたのもつかの間、

お昼の応援合戦の時間が近づくにつれ太鼓を叩くわけではない私の心臓がドンドンと・・・。

そしてついに応援合戦の時間がきました。

大太鼓が準備され、応援団の入場です。

ふと見るとトラックの真ん中へ椅子を持った子供がひとり、走り出てきました。

よーく見ると息子です。

何をするのかと不思議に思っていたら今度は怪我をした親友T君の肩を抱え、

もう一度トラックの真ん中へ出てきました。

『。。。???。。。』

応援合戦が始まりました。

そしてなんと大太鼓を叩いているのはT君です。

息子はT君が転ばないよう、後ろから彼をしっかり支えています。

実はT君は運動会当日は競技には参加できないし、1日中じっと見ているだけでは

しんどいだろうと、本当はお休みするはずだったんです。

でも息子はどうしてもT君に大太鼓を叩かせてあげたくて、

運動会の朝彼を迎えに行き、T君のお母さんを説得したらしいのです。

応援合戦が終わったあと、T君のお母さんが、涙を流しながら私の所へ来て

御礼を言ってくださいました。

私は息子がそんなことを考えていたなんてまったく知らず、

T君のお母さんから話を聞いてビックリしました。

息子の友達を思う優しい気持ちが嬉しく、誇らしいような気持ちで胸がいっぱいになりました。



応援合戦で大太鼓の役目を立派に終えたT君は満足そうにニコニコと

トラックを走る息子を見つめていました。

大声を出し誇らしげに団旗を持って力一杯走る息子の写真は、今も私の大切な宝物です。





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Last updated  2006.11.03 19:57:24
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